そもそも生理がくる理由とこない理由、知ってる?【聞きたいけど聞けない生理の悩み①】
YOLO 編集部
- 2019年10月24日
排卵して、妊娠しないと生理がくる
毎月やってきて、時には悩みの種になる生理。いったいどうして生理がくるのか、高尾美穂先生に聞いてみましょう。
「基本的な考え方としては、排卵して、妊娠しないと生理がくるんですね。だから、排卵しないと生理がこないし、妊娠していると生理がこない」
「生理は女性ホルモン・エストロゲンがしっかり出た後に起こります。また、排卵するためにはエストロゲン分泌のピークが必要なんです。そしてエストロゲンが出るためには、卵巣機能が保たれる必要があります。さらには卵巣が元気でも、視床下部からの命令がうまくいかないと卵巣も働けない」
「だから私達にとって生理自体、体任せにしかできないことだと言えます。そのスタート地点である視床下部は、私達の体を今と同じ状態にキープしてくれる大事な場所。だから、視床下部にやってくるストレスはできるだけ減らしたいよね、という考え方ですね」
脳にある視床下部は、ストレスに敏感。ストレスがかかると生理周期が乱れたりするのは、そのせいなのです。
生理がこない原因は?
それでは、もし妊娠していなくても生理がこない場合、原因はなんでしょうか?
「二つのパターンがあるでしょうね。卵巣の機能が落ちていて、エストロゲンの値が低いパターンが一つ。二つ目は、エストロゲンはたっぷりあるのに、物理的に排卵が起こらないから生理がこないパターン。この二つが、生理がくるはずの年代の女性に生理がこない理由です」
「一つ目の原因である、卵巣の機能が落ちる理由は、簡単にいうと痩せすぎです。脂肪が足りなくて材料不足であるため、エストロゲンの値が低く生理がこない」
「二つ目は、多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれている状態にあたります。卵の中に材料はいっぱいあるけれども、排卵しないから生理周期自体がスタートしない。生理のこない原因はその二つに分かれます。どちらが原因なのかは、ホルモンの血液検査をすれば判断できます」
体の中でいろいろなことが起きた結果が、生理という現象。生理が止まっているなら、それは体からのサインなのかもしれません。
監修:高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士・婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道で副院長を務める
ライター:沢田聡子
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