医学的に!「体や心の調和が取れている」を説明してみた
YOLO 編集部
- 2019年11月12日
浄化されてクリア?
体と心のバランスのいい状態、浄化されてクリアという感覚、ありのままの自分や自然体というのは、つまりどういうことでしょうか?体がクリアで浄化されている状態、というのは感覚的なことのように思えますが、あえてホリスティックな見方で考えてみましょう。
医学用語でひと言では言い表せませんが、体や心がクリアな状態というのは、どこか一部だけが調和されていてもダメなのです。各部位が調和され、そして全体が調和することが浄化への近道だと言えます。
各部位がきちんと働いている状態とは?
脳がクリアな状態の時に見られるセロトニン、さらに脳波がリラックスしていて、自律神経やホルモンのバランスがよく、免疫や内臓の働きが活発で老廃物の排出が促され、血液がサラサラである状態が、心身が整っていると言えるのではないでしょうか。
【脳内物質】
脳内が心地いい時に現れる代表的な三つ。
・セロトニン
至福感をもたらす。脳がよく働くために必要。太陽に多く当たることで出やすくなる。
・GABA
不安感を抑える物質。睡眠をよく取ることや、発芽玄米、青魚を食べることで増える。
・エンドルフィン
脳内モルヒネと呼ばれ、これにより人は快楽を感じる。ランナーズハイなどの状態もこの物質の成せるワザ。
【脳波】
リラックス状態を一番端的に表すもの。
・アルファ波
落ち着いていてリラックス状態になると現れる脳波。ストレスがかかるとアルファ波はほとんど消えてしまう。
・シータ波
アルファ波よりもさらに頭が澄んだ状態で現れ、リラックスを超えた瞑想状態とも言える。
【神経】
内分泌系:脳波の影響を受ける三つのシステム。
・自律神経
交感神経、副交感神経があり、感情の調節や、体温調節をする。バランスを崩すとやる気が出ないなどの失調症になる。
・内分泌
ホルモンのこと。脳の視床下部が分泌をつかさどり、病気の時はホルモンバランスも悪いと言える。
・免疫
自然治癒力とも言う。体内に病原菌が入った時に戦う組織。ストレスなど心の疲れでもパワーが低下する。
【エネルギーの流れ】
東洋医学で重視される二つの存在。
・経路
全身に巡るエネルギーの通り道。経路上には無数のツボがあり、指圧や鍼灸などはこの経路に沿って行う。
・気
これが滞るとすべての調子が悪くなるとされ、気が滞っている体の部分は冷たい。経路の中を流れている。
いかがですか?あなたの心身の調子、医学的にはこんな風になっているんですよ。なかなか考えない視点なので、興味深いですね。
ライター : 安藤けいこ
出典:Yogini vol.19「ヨガと浄化の深い関係」
監修:降矢英成。赤坂溜池クリニック院長。東京医科大学卒業、東京医科大学第3内科、LCCストレス医学研究所心療内科、帯津三敬病院などを経て、ホリスティック医学の現場として当クリニックを開設。日本心身医学会認定医。日本ホリスティック医学協会副会長。
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