野球はアメリカ発祥じゃないの?!野球の意外な舞台裏
YOLO 編集部
- 2020年03月08日
聖地クーパーズタウンは本当に聖地なのか!?
いよいよ3月20日の開幕が迫ってきた日本のプロ野球。日本のプロ野球試合の観戦のみならず、「本場」アメリカではイチローやダルビッシュらの日本人選手の活躍もあり、近年メジャーリーグの試合を観る機会も多くなってきたように感じられます。オールスターやワールドシリーズの盛り上がりを見ると、「アメリカ人は本当にベースボールが好きなんだ」とも感じられるものです。
そもそも、「ベースボールはアメリカ発祥である」と思っている人も多いはず。それを言い出したのは、アルバート・G・スポルディングというアメリカ人で、スポーツ用品メーカー「スポルディング」の創始者です。彼は野球選手・監督として活躍しましたが、1908年に「ベースボールは1839年にニューヨークのクーパーズタウンで南北戦争を戦ったダブルデー将軍が考案した」と主張したのです。
すでにベースボールはアメリカ人にとって重要なスポーツでしたので、この話には多くの人が飛びつきました。後年には、この説を元にクーパーズタウンに野球殿堂が置かれているほどです。
クリケットと野球は似ている!?
しかし、多くのアメリカ人の移民元であるイギリスには、短い棒でボールを打った後に4本の杭を一周する「ラウンダーズ」という、ベースボールに似た競技がありました。さらにその先祖といえる「スツールボール」もあり、ここからはクリケットが生まれていたのです。「ベースボールって、クリケット的なスポーツが少しずつ変化して生まれたんじゃない?」という疑問が出てきます。
さらに、考案者といわれるダブルデー将軍が当時、クーパーズタウンにいなかったことも発覚しました(クーパーズタウン自体も起源と関係が薄いともいわれています)。
こうして、ダブルデー考案説は敗れ去りました。これがベースボールの起源に関する現在です。ちなみに、日本の野球漫画の金字塔『巨人の星』のインド版が制作されましたが、主人公がプレーする競技は野球からクリケットに変更されていました。やっぱり、両者は似ているのかもしれません。
出典:『スポーツ雑学大全』
ライター:YOLO編集部
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