【ペルー】イキトスで出合う、本物の“天の川”
YOLO 編集部
- 2016年03月08日
南米一の観光大国ペルー。マチュピチュやクスコなどに代表されるように世界遺産も多く、その魅力をすべて平らげるのは、時間がいくらあっても足りないぐらいだ。そんなペルーへの旅で、とりわけおすすめのデスティネーションに「イキトス」という場所がある。ペルーにおいて陸路で行くことのできない最大都市といわれるこの地は、アマゾン川が育む熱帯ジャングルの中にある。
イキトス空港で待ち構える客引きに手を引かれて、アマゾンへ向かうジャングルツアーに参加する。行く前に悩んでいた「先に申し込むべきか」、「どのツアーにするか」という問題は行ってみれば大したことではなかった。空港に行けば客引きはごまんといるし、ホテルのある市街地にも現地発着ツアーを催行する旅行会社がたくさんある。「どのツアーがいいの?」という質問に対する答えは正直難しく、もちろんアタリハズレがあるだろうが、どんなに用意周到に行ってもハズレを引く時はハズレを引く。全体的な印象としてはやはり値段がひとつの目安になり、安かろう悪かろう、は当たり前のこと。いずれにしても感動を大きくするためには、あまり期待をしないのがポイントだ。
アマゾンで暮らす少数民族
クルマに乗せられ、港へ。川沿いに広がるローカルマーケットは衛生的とはお世辞にもいえないが、地元の人々の生命力をリアルに感じさせてくれる。エンジン付きのボートに乗り数時間、ツアーの拠点になるロッジに到着する。ちなみにツアー価格の違いはロッジ(宿泊施設)のクオリティと日数。アマゾン川で行うアクティビティには大きな違いはない。ピラニア釣り、ジャングルトレッキング、ナイトクルーズ、ヴィレッジ訪問……といったところだ。
今もアマゾンで暮らす少数民族の中には、ツーリストを受け入れるところもあれば、ペルー政府すら接触できていない部族もいるという。外界との接触がまったくない彼らにとって文明との遭遇は非常に危険。なぜなら現代人は免疫が発達しているが、彼らはそうではないから。何てことはない風邪だって、彼らにとっては死に至る病となる。
同じ地球とは思えない、アマゾンの夜がやってくる
アマゾン川のランドスケープはいつも、どこも素晴らしいが、同じ地球にあって、同じ地球とは思えないという“本領”が発揮されるのは夜だ。ナイトクルーズに出かけると、信じられないほどの数の星を抱いた夜空を目の当たりにするだろう。「あれがミルキーウェイだよ!」とガイドが指さす方向を見ると、空には星で埋め尽くされた本物の「天の川」が流れていた。
(トリコガイド編集長・原大智)
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