【初めての妊娠・出産】貧血対策に中医学の知恵を取り入れる
MY LIFE RECIPE 編集部
- 2018年05月01日
レバー以外の貧血対策
初めての妊娠・出産は戸惑うことばかり。たとえば、妊娠して初めて貧血になったという人も珍しくありません。
妊娠するとおなかの赤ちゃんに血液を回すため、中医学でいう『血』(けつ、全身に栄養を運ぶ血液の量や流れ)が不足しやすくなります。これは、西洋医学的には鉄欠乏性貧血という状態。貧血がひどくなると疲れやすくなり、消化吸収機能もダウンするため、さらに悪循環に。おなかの赤ちゃんへの栄養も充分にいき渡らず、体力が必要な出産にも大きく影響します。
貧血は赤血球やヘモグロビンの量が少ない状態をさすため、この二つは正確には同じではありませんが、『血』を補う食材を食事に取り入れるのは、貧血の予防にも効果があります。『血』を補う食材には、ほうれん草、にんじん、プルーン、レーズン、黒ごま、黒砂糖、黒きくらげ、ひじき、ピーナッツ、松の実、なつめ、くこの実、黒豆、黒米、粟(あわ)などがあります。
あわせて、ヘモグロビンをつくる鉄を摂取すれば、西洋医学の面からも貧血対策はばっちりです。鉄は、赤身の肉や魚介、青菜や大豆・大豆製品、乾物、ごまなどに多く含まれます。
貧血というとレバーを勧められることが多いですが、このレバー、苦手な人は苦手ですよね。レバー以外に貧血対策になる食材はたくさんあるので、知っておくと安心です。特に、出産経験のある人は、自覚がないまま症状が進んでいることもあるので、これらの食材を日ごろから食事の中に取り入れていくといいでしょう。わこう助産院に併設の『猫森カフェ』森洋子さんに人気のおすすめメニューをお聞きしました。
●にんじんとレーズンのサラダ
定番の組み合わせを低カロリーマヨネーズでヘルシーに。
【材料】(2人分)
にんじん 1/2本
塩 小さじ1/4
レーズン 小さじ2
A マヨネーズ(低カロリータイプ) 各小さじ1
レモン汁 少々
【作り方】
1. にんじんをせん切りにして塩でもみ、汁気を絞る。
2. 1とレーズンをAであえる。
●三つ葉とあさりの塩麹しょうゆあえ
あさりは、保存できて下処理も不要な水煮缶詰を利用するので、簡単に作れます。
【材料】(2人分)
三つ葉 1束
あさりのむき身(水煮) 80g
A 塩こうじ・しょうゆ 各小さじ1
【作り方】
1. 三つ葉はゆでて4㎝幅に切る。あさりは汁気をきる。
2. 1を合わせ、Aであえる。
●ひじきの煮もの
手軽な鉄分補給メニュー。身近な厚揚げとしらすを利用します。
【材料】(2人分)
芽ヒジキ 小さじ2
厚揚げ 1/2枚
にんじん 少々
しらす干し 小さじ2
A だし汁 100ml
酒・みりん・しょうゆ 各小さじ2
【作り方】
1.芽ひじきは水につけてもどし、水気をきる。厚揚げは小さく切り、にんじんはせん切りにする。
2.鍋に1としらす干し、Aを入れて火にかけ、混ぜながら汁気がなくなるまで煮る。
●森 洋子さん
料理研究家。美術学校卒業後、キッチンスタジオ勤務。料理研究家・有元葉子さんに師事。独立後、雑誌やテレビの料理コーナーなどで活躍。著書に『長期保存OK! いろんな料理に使える! 味つけ冷凍レシピ』(エイ出版社刊)など多数。
URL:猫森キッチン https://ameblo.jp/nekomori-kitchen/
●監修:伊東優子さん
わこう助産院院長。東京都立医療技術短期大学(現首都大学東京)助産学専攻科卒。東京都立築地産院、都立墨東病院、5年間の助産院勤務を経て、わこう助産院院長となる。妊婦さんそれぞれの個性に合った出産、子育てがモットー。
URL:わこう助産院 http://www.wako-josanin.jp/
(編集 M)
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