フルマラソンにこの秋初挑戦!もっと長距離走っておくべき?|ランニング初心者のQ&A
- 2021年08月06日
「ビギナーランニング教室」の講師も務める内山先生が、ランニング初心者の悩みや疑問にズバリ答えるQ&Aコーナー。今回は、フルマラソンにこの秋、初挑戦する場合、もっと長距離を走っておくべきか?を聞いてみました。
フルマラソンにこの秋初挑戦!もっと長距離を走っておくべき?
内山先生の答え
この秋というと、いま、まさにレース直前のタイミングかもしれませんね。少しでも本番に近い距離を走っておきたいという気持ちは理解できます。たとえば、フルマラソンを2時間台で走ることを目指すエリートランナーであれば、30km、40km、ときには50kmの距離を日常的に走り込むことは必須条件です。市民ランナーであっても、長い距離を走ること自体は、間違いではありません。30kmを経験するメリットは、フルマラソンの怖さを身をもって体験できること。
20kmに比べると、30kmという距離はかなりキツいです。フルマラソンを走ったときの疲労に近いものを味わえるため、本番に向けて心がまえができるでしょう。
しかし、われわれ市民ランナーがそれだけの距離を走れば、疲労回復にもかなり時間がかかります。慣れない距離を走ることでケガにつながる可能性もありますし、疲れを引きずったまま本番を迎えることになれば、これまでの練習が水の泡になってしまいます。ですから、市民ランナーにとって、30km走ることは必ずしも必要なことではないと考えています。
私のランニング教室では、春先にLSDのつもりでゆっくり30kmなどの長距離を走ってもらうことがありますが、本番が近い時期にそれほどの長い距離を走らせることはしません。練習には長い目で見た計画が必要だということです。
その点、20kmであれば、市民ランナーも取り組みやすい距離といえます。中2日、3日あれば十分に体力は回復しますからね。おすすめは、20kmの練習を何度も走り込むこと。20kmが問題なく走れるようになれば、30kmでも42kmでも走りきる力がついているはずです。そのかわり、レース直前の練習では、距離よりもレース本番のペースで走ることに焦点を当てて練習してください。
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教えてくれた先生
内山雅博 コーチ
ランニングスタイルでもおなじみの、超ベテランコーチ。「ビギナーランニング教室」の講師も務め、悩める初心者ランナーの悩みにズバリ回答。幅広い層のランナーたちのレベルアップをサポートする。
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