フルマラソン前には一度、30㎞走を行ったほうがいいか?|ランニング初心者のQ&A
- 2021年08月17日
「ビギナーランニング教室」の講師も務める内山先生が、ランニング初心者の悩みや疑問にズバリ答えるQ&Aコーナー。今回は、フルマラソン前には一度、30㎞走を行ったほうがいいか?を聞いてみました。
フルマラソン前には一度、30㎞走を行ったほうがいいか?
内山先生の答え
フルマラソンを走るためには30km走が必ずしも必要かというと、決してそんなことはないと私は考えています。普段の練習で走れる距離は、長くても20kmというランナーが多いなか、一度は30kmを経験しておきたいという気持ちはわかります。しかし、フルマラソンを走る走力をつけるため、という意味においては、必須ではないということです。
ランニングを始めた頃のことを思い出してみましょう。最初は3kmくらいから始めて、慣れてきたら5km、10kmと少しずつ距離を増やしてきたのではないですか?つまり、30km走るには25kmを、25kmを走るには20kmを何回も走ることで、着実に長い距離が走れるようになるのです。しかし、30kmという距離は、市民ランナーがそう何回も走れる距離ではありません。1回走ったところで、走力の向上という点では意味がないと考えています。たしかに、フルマラソンの距離には近いですが、レースの本番で怖いのは、30km以降なんですよね。経験という意味ではありなのかもしれませんが、それが直接力になるとはいえません。1回30km走って疲れてしまい、1週間練習を休むくらいなら、20kmを何回も走ったほうが、本番でそれ以上の距離を走る力になります。20kmというのは、普段の練習にはギリギリの距離といえます。それなりに距離はありますが、30kmほどは体に負担がかからないですから。ですので、私としては、30km走よりも20kmを何回も走ることをおすすめします。
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教えてくれた先生
内山雅博 コーチ
ランニングスタイルでもおなじみの、超ベテランコーチ。「ビギナーランニング教室」の講師も務め、悩める初心者ランナーの悩みにズバリ回答。幅広い層のランナーたちのレベルアップをサポートする。
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