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【連載】Keishi Tanakaと過ごす1日#03 木暮栄一

『ランドネ』で連載中の「TODAY’S ANOTHER DAY~Keishi Tanakaと新しい1日を過ごす~」。毎回、ケイシさんがミュージシャン仲間などのゲストをアウトドアへ連れ出し、日常とは違う“また別の日”の魅力を紹介しています。

Keishi Tanakaの「月と眠る」
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the band apartの木暮栄一さんと、初めての山&山小屋泊を体験!

ランドネ1月号No.103」のゲストは、the band apartの木暮栄一さん。初めての山、初めての山小屋泊を体験したのは北アルプスの西穂山荘。誌面には入り切らなかった2人のトークを、ここでお届けします!

新穂高ロープウェイに乗り、一気に2,156m地点へ。目の前には笠ヶ岳や双六岳などの絶景。

西穂高口駅の山頂展望台からは、目的地の西穂山荘も見え、期待が膨らむ。

絶妙なバランスで積み上がる石は、だれの仕業だろう?

──木暮さんは、今日が初めての山登りですか?

木暮:本当に初めて。山っていいですね。

ケイシ:今後、プライベートで登る可能性はあります?

木暮:ぐうたらな性格だから、自分で装備の準備とか計画とかできないかも(笑)。今日みたいに誘ってくれたらうれしい。

ケイシ:正直、ウエアは街で着ているアウトドアウエアでも使えたりするし。木暮さんも、ノースのジャケットとか持ってますよね?都内近郊の日帰り低山なら、もっとラフに行けるかも。でも今回はルートも、北アルプスなのにちょうどいい。これ以上長くなったりハードな道だと、大変とか辛いと思っちゃうかも。

木暮:確かに、今日は1時間ちょっとで小屋に着いたよね。

西穂山荘までは緑も多く、歩きやすい道を進んでいく。

──ケイシさんは、どんな時に山に行きたいと思いますか?

ケイシ:常に行きたい気持ちはあります。山に行く目的は、街の喧騒から距離を置くことと、単純に高いところへ行くこと。せっかく行くなら、2日間くらいかけて行きたいですね。

──その考え方、男性的ですね!

ケイシ:どうせ登るなら、森のなかだけで終わらずに、展望も楽しみたい。でも、今回みたいにロープウェイはいいなと思いますね。あと、山小屋も好きです。魅力的な山小屋を色々と知れるのは楽しい。西穂山荘は建物が立派で、キレイで快適。ウワサ通りの素敵な山小屋でした。

ケイシ:ちなみに木暮さんは、2日間のなかで一番テンションがあがったところは?

木暮:西穂独標の断崖絶壁!稜線歩きがよかったな。

ケイシ:ゾーンってやつに入ってましたね!

木暮:そういわれると、なんか恥ずかしい(笑)。

──ケイシさんは、今回なぜ木暮さんを誘ったのですか?

ケイシ:ここ最近2回の連載で誘ったのって、ジョーさん(Scoobie Do) もケイト(Lucky Tapes)もどっちもベーシストで、木暮さんはドラマー。全然意識してなかったことですけど、弾き語りツアーを一緒にやらない人を無意識に選んでるかもって。

木暮:2人でツアーを回らないってことか。

ケイシ:ヴォーカルの人とは結構2人旅ってあるので。あと、木暮さんの場合は誘いやすさもありますね。一緒に山に行く相手って、距離感が大切だから、先輩だとしてもずっとは気を使ってられないし、なので先輩だけど疲れない相手に声をかけると思います。木暮さんはそんな人ですね。

北アルプスの絶景が広がる丸山山頂。

急な岩場を登りきれば、西穂独標に到着!

──2人の出会いは?

ケイシ:木暮さんは、古くからのバンドの先輩です。下北沢のライブハウスで初めて対バンをしたときに、デビュー前の僕たち(リディムサウンター)が作ったデモCDを、バンアパのお客さんが200枚近く買ってくれたのを覚えています。でもそのあと、当時のバンアパのレーベルの社長から「お前ら、うちとやるのはまだ早いわ」と言われて、そのあと5年くらいは一緒にやってないと思います(笑)。バンアパのメンバーは、なかなか気軽には話せない雰囲気があって、徐々に話すようにはなったけど、こんなに仲良くなったのはソロになってからですかね。

木暮:ケイシの最初の印象は、学級委員長っぽい。でも知れば知るほど、ふてぶてしい(笑)。

ケイシ:優等生ではないけど、学級委員長やる奴っていますよね(笑)。先輩には、生意気だって言われることもあります。

木暮:ケイシって、たとえばグループの中で一番年上の発言力のある人が迷ってるとき、その場を早く決定して動かしていきたいから、「こうしたほうがいいのでは?」と、口火を切って進めていくところがあって。自分の意見をはっきりと言って、それきっかけで物事が動いていくことが多い。日本人って、そういうの苦手じゃないですか?でもケイシは、年齢とか関係なく、言うべきときは言う。

ケイシ:せっかちなんです。あと、10コ上の田上さん(SCAFULL KING、FRONTIER BACKYARDのヴォーカル)にもライブのMCで、「肉が食いたい日でも、ケイシが魚と言ったら魚になる」って言われてしまいました(笑)。

木暮:自分は、先輩とか後輩とかってあまり意識しないタイプだから、ケイシも年の違う友だちみたいな感覚かな。

チキンカツがメインの、ボリューム満点な夕食。

山小屋前のテラスで、コーヒーを淹れながら朝日を待つ時間。

西穂山荘名物・西穂ラーメンを山旅の締めくくりに!

ケイシ:バンアパも、チャムスとコラボしたアイテム(トートバックなど)作ってましたね。真っ黒に大きなロゴが、いい意味でチャムスっぽくなくてカッコいい。

木暮:反応もよかったね。スタッフ人気も高かった。ケイシのコラボアイテムは、デザインを変えたの?

ケイシ:はい。色もそうですが、サコッシュは長財布が入るようにして、外側にスマホをすっと入れやすいポケットを付けて――。

木暮:さすがケイシ、意見を言うね~。

ケイシ:(笑)。サコッシュとポーチを作って、サコッシュはもうほぼないです。

──山にいる2日間のあいだに、深い話もできましたか?

木暮:僕らの話っていうか、女性2人(編集、カメラマン)が話してる話題のほうがおもしろかった(笑)。

ケイシ:歩きながら、ずっとしゃべってんな~と思ってましたよ(笑)。

木暮:いい感じのラジオみたいで、聴いてられました。

ケイシ:歩いているあいだの1時間、ずっと話してられるって女子っぽい。

──山だから話せることってあるんですよ!

木暮:たぶん自分は、特別な話と普通の話が、シチュエーションに左右されないタイプかなと。とくにケイシは、付き合いが長いから構えないし、普段から深い話をしないわけじゃないしね。

ケイシ:「ずっと話したくて、山に来たから今日踏み込んでみよう」感はゼロでした(笑)。

──今後2人でやりたいことは?

木暮:一緒にバンドやろうよって話してますね。でもお互い忙しいから、なかなか実現しなくて。いつかそれを。

ケイシ:やりたいですね!誰かが作るバンドじゃなくて、メンバー全員が曲を作れて、それぞれの曲をやれたらいいですね。

木暮:お互いが普段やっていることと違うことができたらいいかな。

ケイシ:1月に、バンアパとツーマンのツアーをやります!東京は代官山UNITで。ぜひ来てください!

木暮:あ、ぜひぜひ!

●本日のゲスト/木暮栄一さん
今年結成20周年を迎えたthe band apartのドラマー。2018年6月にKeishi とスプリット7inchをリリースし、年明け2019年1月にはともに全国を巡るツアーを開催する。好きな作曲家は、小室哲哉。
https://asiangothic.org/

●Keishi Tanaka
ミュージシャン。Riddim Saunter解散後、バンドセットを中心に、場所や聴く人を限定しないスタイルで活動中。新譜をチェックしてライブに行こう!スケジュールハHPをチェック!
http://keishitanaka.com/

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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