【いつか泊まりたい山小屋#4 尾瀬・燧小屋】湿原の真ん中で郷土料理を堪能
ランドネ 編集部
- 2021年10月10日
「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。四軒目は、尾瀬の中心地・見晴に建つ燧小屋をピックアップ。
Index
檜枝岐村の村民が営む、民宿のような素朴な山小屋
5月の水芭蕉から10月の草紅葉まで、湿原を舞台に四季折々の自然を楽しめる尾瀬は、気軽なハイキングスポットとして人気のエリアだ。群馬県側の登山口「鳩待峠」から約3時間、福島県側の登山口「御池」から約3時間30分の場所にある、見晴地区と呼ばれる十字路に、今回紹介する燧小屋は建つ。
燧小屋は福島県側にある檜枝岐村の住民が営む山小屋で、夕食や朝食で檜枝岐村の郷土料理を味わうことができる。
自慢は山の恵みが満載の郷土料理“山人料理”
尾瀬の東麓に位置する檜枝岐村の郷土料理「山人(やもーど)料理」は、山菜、蕎麦、サンショウウオといった、山の恵みがふんだんに使用されていることが特徴だ。燧小屋の夕食メニューには、四代目小屋番・平野陽一さんのお母様の手作りによるまいたけご飯や山菜の煮物などが提供されている。朝食も同様に、なるべく地元産の食材を使った手作りの郷土料理が提供されるので、一泊だけでもお腹が充分に満たされるに違いない。
山小屋拠点のおすすめルート
【燧小屋〜竜宮十字路 周回約2時間】
往復約8時間をかけて標高2,346mの燧ヶ岳の山頂を目指すのもよいけれど、体力に自信がない人には、龍宮小屋や東電小屋などを経由してぐるりと周回する、尾瀬ヶ原の散策がおすすめ。目の前に燧ヶ岳、振り返れば至仏山を眺められるし、足元に目をやれば、湿原に点在する花々や池塘の観察ができる。
木道歩きでアップダウンはほとんどなく、登山未経験の人でも楽しく歩けるのが尾瀬のいいところ。郷土料理や湿原の風景をのんびりと味わいに、燧小屋を拠点とする癒しの旅に出かけよう。
燧小屋
https://ozehiuchigoya.com/
・標高:1,400m
・営業期間:4月下旬〜10月末
・宿泊料金(税込):1泊2食10,000円、素泊まり6,000円、お弁当800円 ※別途ルーム代(一部屋¥2,000)あり
・電話番号:090-9749-1319
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり
※寝具は毎日洗濯し清潔にして貸出中。不安な方は、寝袋またはインナーシーツを要持参。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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