悩める女子サーファーいらっしゃい!テイクオフの基本とは?|サーフィン講座
NALU 編集部
- 2021年11月22日
その巧みなテクニックにファンの多いプロロングボーダーの島尻裕子さんが、毎回女性サーファーをゲストに迎え、ライディングに関するお悩みを解決するこの企画。ロングボードを上手く乗りこなすには、加重とレールワークが必須。基本のテイクオフから、その真髄を学んでいきましょう!
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ゲスト:湊教子
サーフィン歴14年。ショートボードからスタートし、4年前にロングボードへと移行。フリーの美容師(インスタ@roam_drifter)として、千葉を拠点に活動中
今回のお悩み「美しくテイクオフしたい」
島尻 ずっとショートボードをやっていて、4年前からロングボードに移行したんだよね?
湊 はい。だから、まだロングボーダーらしいライディング方法がわからない部分があって。美しくテイクオフしてみたいと思っているんですが、なんだか上手くいかないんです。
島尻 ライディングを見ていて、両足を一気にボードの上に乗せてるなあ、という印象を受けたかも。まずは前足を出し、そこから後ろ足を誘導するのがいいかもしれないね。
湊 急がなくていいんですか?
島尻 ロングボードだと、ゆっくり足を引き込んで立ち上がるスタイルが一般的。テイクオフ時にはレールも使い、行きたい方向へ誘導するのがいいと思うよ。ピョンってボードに飛び乗ろうとすると、その動作の前にお尻が浮いちゃう。そうすると、重心が後ろにかかるので、せっかくテイクオフでスピードがついても失速させちゃうんだよね。
湊 おおー! なるほど。
基本を見直せば他のテクニック向上にも!
島尻 ショートボードは立ち位置が決まっているし、前足と後足の加重でブレーキとアクセルを使い分けられるけど、ロングボードは少し方法が違う。ノーズに向けてウォーキングしたり、ステップバックしたり、スタンスが変わりやすいから、難しいのかな?
湊 そうですね。ショートボードの感覚とは全然違う。取り回しも大きいし、ロングボードの方が難しい!
島尻 例えば、波に乗り遅れそうな時は、肩より前。つまり手に重心を持っていきながらパドルをすれば、今まで逃していた波もキャッチできるかもしれない。
湊 なるほど! ちなみに私、プルアウトも苦手なんです。どうすれば、スムーズにできるんだろう……。
島尻 それはターンと一緒。ターン時に後ろ足をしっかり踏み込むことが大切! それができれば、プルアウトもスムーズにできるよ。ただし、後ろのテールを踏み込むだけだと、ボードが真正面に出るだけ。だから、波側のレールを使うように、斜めに踏み込んで、横にボードを進めよう。
湊 おお! 閃きました! 今まで、ただテールを踏むだけだったから、ボードは真正面に上がるけど、返らない。なんでかな、と思っていたんです。
島尻 でも、完全にレールを入れると波に引っかかるから、テールをしっかり踏み込みつつ、レールも意識するといいよ。つまりは斜めです。
湊 なんか理解できました。
島尻 踏み込めば、その反発でスピードが出るんです。ただロングボードは長いから、テイクオフの後に前足を踏み込みスピードを出しても失速することがよくあるんだよね。
湊 え? 何故に?
島尻 ボードが長いからノーズが浮いちゃうんです。だから、それを抑えるためにウォーキングというテクニックがあるんだよね。
湊 えー、そうなんだ!? スタイルと言う訳ではないんですね。
島尻 うん、ロングボードで長く波に乗るために必要なことなんだよ!
Shimajiri’s answer「レールを上手く使ってスムーズにテイクオフを!」
ティーチャー
島尻裕子
千葉北をホームブレイクとするプロロングボーダー。どんなボードも自在に乗りこなすテクニックは、学ぶべき要素も多数。大網白里に自身のショップ「BONS casa de verano」を構える。
「悩める女子サーファーいらっしゃい!」はこちらから。
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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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