唇の荒れを何とかしたい!美しいプルプル唇を保つお手入れ方法とは【皮膚科医監修】
YOLO 編集部
- 2022年01月31日
冬になると唇がガサガサ、口紅がうまくのらない、笑顔で唇に亀裂が入る…そんな唇トラブルはありませんか?唇は皮膚が薄くデリケートで、外からの影響を受けやすい部位です。また、体調や食事の影響が唇にあらわれることも。そこで今回は、毎日の生活のなかでできる唇ケアをご紹介します!
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唇が荒れる原因は乾燥だけじゃない?
毎日の唇ケアはとても大切です。ガサガサの唇とプルっとした唇では、見た目の印象もだいぶ変わってきますよね。そこで今回は、皮膚科医の金城里美先生に、毎日の生活のなかでできる唇ケアを聞いてきました。
唇にはほかの部位の皮膚と違って皮脂を分泌する皮脂腺がなく、皮膚も薄いのでとても乾燥しやすいところです。しかし、唇が荒れる原因は乾燥だけではありません。毎日の生活のなかで唇の荒れの原因になっているものがないか確認してみましょう。
唇をなめる
唇をなめると乾燥が余計に悪化します。
唇の皮をめくってしまう
唇の皮をめくると傷が深くなってガサガサが悪化します。
マスクがよく擦れる
マスクによる摩擦は唇への刺激となります。
日中野外にいることが多い
冷たい外気や紫外線は唇の乾燥を悪化させます。
日中エアコンが顔によく当たっている
車内やオフィスなどのエアコンの乾燥した風は、唇の乾燥を助長します。
辛い食べ物をよく食べる
辛い物は唇への刺激となり、唇の荒れの原因となります。
リップクリームや口紅を強く唇に押し付けて塗る
繰り返し押し付けられることで唇が荒れやすくなります。
正しい唇ケアの方法とは?
通常の皮膚のターンオーバー(古い皮膚がはがれて新しい皮膚に生まれ変わるサイクル)は約28日。一方、唇の皮膚のターンオーバーは3~4日といわれており、通常の皮膚よりも早く生まれ変わります。
そのため、唇ケアは早く成果が出てくることも期待できます。ぜひ、正しい唇ケアを取り入れてみましょう!
リップクリームはしわに沿って塗る
唇には縦に走るしわが多数あります。そのため、リップクリームは縦のしわに沿って縦長の楕円を描くように塗ると、しわの奥まで浸透させることができて効果的です。
リップクリームは強く押し付けない
リップクリームは強く押し付けず、やさしく唇にのせる感覚で塗りましょう。
リップクリームの形状を選ぶ
リップクリームはスティック状のものが大半です。唇荒れがそれほどひどくなければ、スティック状のリップクリームが使いやすくオススメです。
しかし、ひび割れがひどい場合はチューブタイプがオススメ。傷口を中心にやさしく指で塗るようにしましょう。また、就寝前にチューブタイプのリップクリームをたっぷり塗って寝ると、唇の乾燥予防に効果的です。
症状が強い場合は病院で相談を
唇から汁が出る、かゆみが強い、亀裂がなかなか治らないなど、リップクリームだけでは症状が改善しない場合は、皮膚科で相談しましょう。
唇の荒れがスキンケアで治らない時は?
スキンケアをしても唇の荒れが治らない場合には、唇の荒れが体の内側の不調のサインとしてあらわれていることもあります。
ここでは、食事や漢方薬を中心とした唇の不調への対策をご紹介します。
食事からしっかり栄養を摂る
唇の荒れは、胃腸の不調や栄養不足のサインとして出ていることもあります。胃腸の不調や栄養不足で皮膚に栄養が十分にいきわたらないと、唇の荒れや皮膚全体の荒れにつながります。食べすぎや食事の偏りに心当たりがある場合は、食生活を見直してみましょう。
消化に良い食品
胃腸の不調には消化に良い食品がオススメです。野菜では食物繊維が少ない食品、肉類では脂肪が少ない食品を選べば、胃腸に負担をかけず消化できるでしょう。さらに、消化を助けるため、できるだけ細かく刻んで食べるようにしましょう。
- ニンジン
- ジャガイモ
- ほうれん草
- 鶏むね肉
- 鶏ささみ
ビタミンB2を多く含む食品
皮膚や粘膜を保護する働きのあるビタミンB2をしっかり摂ることは、健康な唇づくりに効果的です。毎日の食事にビタミンB2を豊富に含む食品を取り入れてみましょう。
- レバー(鶏、豚、牛)
- うなぎ
- 牛乳
- チーズ
- 卵
漢方薬で根本改善
唇の荒れを根本から解決したい方には漢方薬がオススメです。漢方医学では、唇の荒れには胃腸の働きが関係していると考えられています。
漢方薬は体質の改善に働きかけることで、不調を根本から解決することが期待できます。自分に合った漢方薬を探してみましょう。以下に、唇の荒れにオススメの漢方薬をご紹介します。
唇の荒れに効果的な漢方薬
六君子湯(りっくんしとう)
胃腸が弱く、食欲不振のある方に効果的です。六君子湯には気の不足を補い胃腸の働きをよくする効果が期待できます。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
口内炎や胸のつかえ感、食欲不振などがある方に効果的です。半夏瀉心湯は気の流れを正常化することで胃腸の働きを助ける効果が期待できます。また、口内炎などの粘膜症状の改善を助ける働きもあります。
大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶこと
漢方薬は、その人に最適な生薬を組み合わせないと効果が出ないうえに、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。
最近、話題になっている「あんしん漢方」では、薬剤師などの医療チームがAIを利用し、「オンライン漢方相談」を行っています。こうした相談窓口を利用して、漢方に詳しい薬剤師に相談してみるといいでしょう。
「自分に効く漢方と出会いたい」「お手頃価格で不調を改善したい」という方にぴったりです。
唇ケアで唇美人を目指しましょう
正しい唇ケアを身につけよう
唇の荒れは、乾燥のほか、さまざまな生活習慣が原因となって生じます。リップクリームの塗り方や選び方を意識して、正しい唇ケアをしていきましょう。また、胃腸の不調や栄養不足が唇荒れにつながることもあります。心当たりがある方は、胃腸の不調を助ける漢方薬を取り入れることもぜひ試してみてください。
正しい唇ケアを身につけて、唇美人を目指しましょう!
監修者
金城里美(皮膚科医)
医師・薬剤師。東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。
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