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台風の強大化と発生数増加の理由とは。発生メカニズムと内在リスク|#知り続ける

自然災害にはそれぞれ異なる特性があります。原因が同じ災害であっても、規模や被災環境によって被害状況が変わってきます。各災害の特性を理解することは、より的確な準備と対応策への道標となります。今回の記事では「台風」の発生メカニズムと内在するリスクを解説していきます。

強大化と発生数増加の理由

低気圧域内の最大風速(10分間平均)が秒速約17m(34ノット、風力8/時速61.2km)以上の熱帯低気圧。これが台風です(発生地域により、呼び名が変わります)。簡単にいえば、熱帯低気圧の発展形と考えればよいでしょう。

台風は、海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になる際に放出される熱をエネルギー源として発達します。ただし移動の際、海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失います。また、日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込むため、次第に温帯低気圧に変わります。上陸した台風が急速に衰えるのは、水蒸気の供給が絶たれるうえ、陸地との摩擦によりエネルギーが失われるからです。

一方、近年は強大な勢力をもつ台風が頻繁に発生し、河川の氾濫や洪水・浸水、大規模停電など、甚大な被害を多々引き起こしています。その原因のひとつは、地球温暖化の影響による海面水温の上昇にあると考えられています。

台風情報の表示例(気象庁)

現在、台風の発生や進路はかなり高い確率で予測可能だが、台風の中心が予報円に入る確率は70%(気象庁発表)。そのため、5日後まで発表される予報円の径は日を追って大きくなる。また、台風は上陸しなくても前線と絡むと高潮や豪雨を引き起こすことがあるので、最大限の注意を払いたい。

日本近海の平均海面水温の上昇率

日本近海の海面水温は年々上昇し続けている。

月別で見る台風の主な経路

 

※この記事はランドネ特別編集 アウトドアで防災BOOKからの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。最新情報は気象庁HP、内閣府HP(防災情報)などをご確認ください

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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