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アウトドアタウンときがわで里山遊び #1|偶然出会った木工作家さん

「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような”アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。

偶然出会った木工作家さん

清流都幾川が流れ、穏やかな山に囲まれた埼玉県比企郡ときがわ町。この町の親しみやすい自然が好きで妻と一緒に移住し「キャンプ民泊NONIWA」をはじめたのが2019年。その3年後、NONIWAのすぐ近くに“暮らしとアウトドア”をテーマにしたお店「GRID」を開業し、いま僕はそこの店長もしている。

ときがわ町は木工建具の町としても有名で、町にはたくさんの木工場がある。「GRID」も元は木工作家が作業場として使っていたスペースを改装した場所で、お店の名前とロゴは障子建具の格子状の柄をモチーフにしている。(GRIDは英語で格子という意味)

このお店は木工の町らしく、木の雰囲気が溢れるお店にしていきたい。そう思っていたころ、偶然にもお店の裏の倉庫スペースに、おなじ時期に入居したのが木工作家の堀越さんだ。ちょっと無口だけど歳も近くてなんとなく趣味もあう。工場を覗けばいつもなにか新しいものを生み出していて、見ていて飽きない人だ。お店の改装作業では、あらゆる面でサポートをしてくれたうえに、GRIDオリジナルアイテムまで制作してくれている。

山の箸休め/1,760円(税込み)

オリジナルアイテムのひとつが「山の箸休め」というシェラカップに取り付けられる箸置き。シェラカップの上でお箸がコロコロ転がらないちょっとした便利アイテムで、マグネットで挟んでいるから取り外しもできるようになっている。

ちなみに堀越さんはアウトドア派ではない。むしろ断然インドア派だ。そんな彼も最近アニメ「ゆるキャン△」を見ているらしい。なんだかほっこりする話じゃないか。ということで、お店近くの三波渓谷にお昼ごはんを誘ってみた。

ガスバーナーを使うのがはじめての堀越さん。普段は自炊もほとんどしない彼だが、苦戦しながらバーナーの火加減を調整する眼差しは職人そのものだ。いつものニッカポッカ姿が、なんだか今日は熟練のアウトドアマンに見えなくもない。お米は少し焦げてしまったが、ときがわ町の豆腐を使った麻婆豆腐と一緒に美味しくいただいた。

これはちょっとしたアウトドア体験だけど、インドア派の堀越さんにとってはきっと大冒険だったに違いない。身近な自然の魅力をどうやって伝えていくのか。ときがわ町をアウトドアタウンするヒントがそこに隠れている気がする。

GRID
埼玉県比企郡ときがわ町別所275-1
営業時間:10:00~18:00
営業日:金~日曜
https://grid-outdoor.com/

Profile|青木達也(アオ)

レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。https://noniwa.jp/

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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