対処が遅れると後遺症が残る?!覚えておきたい熱中症になってしまった時の対処法
YOLO 編集部
- 2024年06月25日
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気分が悪くなったらすぐに「水分補給と冷却」を!
熱中症は、正しい応急処置を施せば、回復を早められます。でも、ちょっと処置が遅れて重症化すると、まっすぐ歩けないなどの歩行障害や、腎臓の機能低下などの深刻な後遺症が残ることもある怖い現象なのです。
暑い時期にめまいや立ちくらみ、突然気分が悪くなったり、吐き気や頭痛に襲われたら、まずは以下で紹介する処置を行ってみてください。とくに、「水分補給」「体の冷却」を最優先しましょう。
具合が悪くなったら最初に行うべき6つの対処
1.木陰やエアコンがきいた涼しい場所へ移動する。
2.衣服をゆるめ、体を締めつけるものをゆるめる。
3.足を少し高くして心臓への血流を増やす。
4.冷水をかけたり、扇いだりして体を冷やす。
5.首の両脇と後ろ、脇の下、脚の付け根を氷のうなどで冷やす。
6.経口補水液、スポーツドリンクまたは、0.1~0.2%の濃度の食塩水(1Lの水に対して1~2gの食塩を加えたもの)をとる。
太い静脈が通る首、脇の下、脚の付け根を冷やす!
体内にこもった熱をとるためには、体の表面に近い太い静脈があるところを冷やすのが効果的です。太い静脈は、大量の血液を体内に戻す役割をもつため、そこを通る血管を冷やせば、冷やされた血液が全身を巡り、体の熱をすみやかにとることができるのです。
冷やすべき場所は、「首の前側の両脇」、「脇の下」、「脚の付け根の前面(鼠径部)」。そこに保冷剤や氷のう、冷えたペットボトルを当ててください。氷はタオルでくるんで使いましょう。もしタオルがなければ、衣服などでくるんでもOKです。
水分を補給することも必要です。理想はスポーツドリンクや経口補水液ですが、なければ水やお茶でもかまいません。ただし一気にではなく、少しずつ飲むようにしましょう。塩あめなどがあれば水とともに摂取するとよりスピーディに水分が体に吸収されますよ。
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出典:『医者が教える熱中症対策』(監修:医療法人三九会三九朗病院循環器内科専門医・医学博士 伊藤重範)
ライター:楠田圭子
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