日向涼子のやっぱり坂が好き。椿ヶ鼻~釈迦岳(大分県)|ロードバイクヒルクライムナビ
- 2021年11月07日
モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「大分県・椿ヶ鼻~釈迦岳(つばきがはな〜しゃかだけ)」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。
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大分県・椿ヶ鼻~釈迦岳(つばきがはな〜しゃかだけ)
連載が始まって以来、初の九州進出。今回は、大分県の日田市にある、知る人ぞ知る“激坂”にチャレンジ! その名は、「椿ヶ鼻〜釈迦岳ヒルクライム」。ここ日田市では夏に「椿ヶ鼻ヒルクライム」が開催されています。日田市は、大分県の北西部に位置し、福岡県と熊本県に隣接する山間部の街です。
さて、今回の拠点は日田市の中心にあるJR日田駅。スタート地点の「中川原交差点」までの7kmほどのアプローチを終えると、大会のコースにもなっている県道9号線を緩やかに上り続けます。
最大の特徴は、ほぼ中間地点からゴールまで続くハードすぎる登坂。激坂を象徴する凸凹のアスファルト、通称“メロンパン激坂”が登場。勾配は15%前後で、路面の振動を受けるバイクのスピードは時速5kmほど! しかも、一般的に凹凸路面の坂道は、せいぜい数百メートルほどなのに、ここでは永遠に続きます……。もうカメラに応える余裕もなく坂道にしがみつく感じ(笑)。
13km地点には「スノーピーク奥日田」の施設があり、ひとまずここで休憩を入れましょう。なぜなら、ここから釈迦岳までの残り3kmこそ、この坂道が本当に牙を剥く区間だから……。 ログデータによると、瞬間平均勾配が60%超を記録する区間も50mほどあり、まさに壁! 50mってけっこうありますからね(汗)。
路面はもちろんすべて凸凹。釈迦岳に向けたラスト3kmは、身の安全のためにも初心者はチャレンジしてはいけない区間です。まずは、スノーピークまでの椿ヶ鼻コースを制覇しましょう!
JR九州の久大本線の日田駅は、日田杉を使ったダークグレーの落ち着きのある駅舎だ。駅前には、「H●TA」のモニュメントがあって、「あなたの愛(I)で日田(HITA)を完成させてください」とある。まずは、ここで記念撮影を!
序盤の大山ダムエリアは、ほぼフラットなコースで爽快に走れる。この先に現れる激坂に備えて、心身ともにウォーミングをしておきたいところ……。
全長16㎞のちょうど中間にあたる8.5km地点にある「川津食品」のコーナーを曲がると、大分が誇る激坂ワールドへ突入。ここからが本番といっても過言ではない。
中間点以降は、休むヒマのない急峻な坂道がこれでもかと登場。途中の補給地点は、県道9号沿いの8.5km地点の集落か、13km地点のスノーピーク奥日田キャンプフィールドがオススメ。
アウトドアブランド「スノーピーク」がプロデュースする「スノーピーク奥日出キャンプフィールド」では、雄大な椿ヶ鼻の大自然を使ったMTBクロスカントリーも実施している。
ラスト3㎞の釈迦岳コースは、全面凸凹アスファルトで平均勾配7%の悶絶ヒルクライム。途中2カ所、瞬間的ながら数十mの区間、平均勾配60%を記録するほどの未体験ゾーンを通過する。
日本一の激坂としては、富士あざみライン(静岡県御殿場市)が有名だけど、攻略の難度は釈迦岳のほうが上! こんなに辛くてハードな坂道も、“坂バカ”ならいつかはチャレンジしたい! まずは安全に上って下れるスキルを身につけよう。
コースの終点、標高1147mの釈迦岳からは360°のパノラマが広がっている。東に由布岳、南に阿蘇山など九州山地を代表する山々を一望できる。
大分県・椿ヶ鼻~釈迦岳のヒルクライムデータ
距離
16km
標高差
1015m
平均勾配
6.3%
スタート地点
132m
ゴール地点
1147m
コース概要
椿ヶ鼻~釈迦岳のおすすめスポット
B級グルメとして有名「日田焼きそば」
日田市にはB級グルメ「日田焼きそば」がある。なかでも地元の人からも愛される「みくま飯店」の焼きそばがオススメ。鉄板の上で豚肉と麺を焼いて、油で麺がパリパリになるまで焼き上げる。そこにモヤシなど野菜を炒めてできあがり。ほどよくパリパリに焼き上がった中太の麺の食感がたまらない! ランチ定食には、豚骨スープがサービス!
みくま飯店
大分県日田市隅1-5-21
TEL.0973-22-7261
出発前の補給に最適な老舗和菓子店
日田駅からほど近い隈町にある老舗和菓子店。日田で有名な「そば饅頭」はもちろん、黒あんにクルミとピーナッツを付けて焼いた「亀山」はイチオシ。このほかにも、豊富な種類の和菓子がそろっているので、日田を拠点にサイクリングするときの補給にピッタリ。ちなみに、「みくま飯店」とは道を隔てて数十mの近さ。
松浦松翁堂
大分県日田市隈1-3-31
TEL.0973-22-2358
今回のロードバイク&コーディネート
ヒルクライムデビューに最適なデローザの中核モデル
11953年にウーゴ・デ・ローザが興したイタリアンロードバイク「デローザ」。カーボンフレームの中核をなすアイドルは、デローザの優美なたたずまいと、レーサーとしてのライドフィーリングが融合されたデローザの人気モデルだ。2019モデルでは、日本向けの限定モデルとして、ネイビーブルーとゴールドのコンビネーションカラーを展開。左右でデザインが異なる非対称グラフィックが特徴だ。コンポーネントは、カンパニョーロ・ケンタウル(シマノ105を選択可)、ホイールにカムシン(シマノWHRS100を選択可)をチョイスするコンプリートバイクだ。完成車実測重量は8.4kg。
【ロードバイク】
デローザ・アイドル
38万円(カンパニョーロ・ケンタウル完成車/税抜)2019モデル
【ウエア】
サンティーニ
CORAL2.0 長袖シャツ 1万4500円(税抜)
CORAL BIBタイツ 1万6500円(税抜)
ACQUAZERO グローブ 5500円(税抜)
もはや壁……
「日向涼子のやっぱり坂が好き」の記事はコチラから。
※スポット情報、バイクやウエアの価格などは2018年12月(掲載時)の情報です。
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