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日向涼子のやっぱり坂が好き。剣峠(三重県)|ロードバイクヒルクライムナビ

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「三重県・剣峠(つるぎとうげ)」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。

「日向涼子のやっぱり坂が好き」
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三重県・剣峠(つるぎとうげ)

木々のすきまから差し込む光に照らされる神宮。そこには八百万の神のなかで最も尊い神であるアマテラスが祀られています。今月は、お伊勢さんとして日本人の心のよりどころになっている伊勢神宮を舞台にしたヒルクライムにチャレンジします。

峠の名は剣峠。伊勢神宮の南方へと続く峠道で、かつては参道として多くの人々でにぎわっていたそうです。出発地点は、伊勢神宮の内宮の最寄駅となる五十鈴川(いすずがわ)駅。五十鈴川は剣峠のある山の上流から内宮へと流れる清流で、今回は川沿いを剣峠に向けて駆け上がります。

峠の入口は、観光客でにぎわう神宮内宮の駐車場の奥にあるので、迷わないように注意しましょう。荘厳な内宮の前を通過して峠道へと向かいます。警備員の人に「この先は細い峠道しかないよ」と教えていただきましたが、「はい、その峠へ向かっているのです」と思いながら、笑顔で山深い峠道へとペダルをこぎ出します。

峠のピークまでは16.5kmありますが、しばらくは平坦基調の山道を進みます。道がうねりだして九十九折りになるのはラスト4kmほど。神々が宿る伊勢のマイナスイオンを浴びながらのヒルクライムを満喫できます。そして、剣峠のピークからは南紀勢の五ヶ所湾を望めます。

さて、道中には補給地点などは一切ないので、内宮参道に立ち寄ってから峠を目指すことをオススメします。なんといっても、今回の剣峠は、ヒルクライムだけでなく、伊勢神宮への参拝や、参道観光を楽しめることが魅力です。

紀伊半島の東、三重県東部に位置する伊勢神宮。今回は近鉄紀勢本線の五十鈴川駅から県道12号線を通って剣峠を目指しましたが、JR近鉄伊勢市駅から外宮経由で内宮へ走るルートもオススメです。

内宮の敷地から一歩出たところにある宇治神社こと“足神さん”。足が速くなることを願ったり、足のケガ予防の願いがかなうことから多くのスポーツ選手が訪れているそうです。ヒルクライムも速くなりそう!

道中、人家が数軒見られるだけで、うっそうとした細い林道を山奥へと進んでいきます。中盤まではヒルクライムというよりもアドンベンチャーライドといった感じです。

終盤の九十九折りの坂道。まるでツルギのような険しい山岳林道が続いています。静寂に包まれたお伊勢さんの山中に、息づかいだけがこだまする世界です。

この切り通しを越えたところが峠のピーク。標高322m地点ながら、伊勢志摩国立公園内の深い大自然を感じさせる雰囲気があります。

クルマ1台半ほどの細い峠道を進んでいくと、終盤にかけてギザギザと曲がりくねった峠道が現れます。そして、切り通しを抜けたところが剣峠の石碑が建つゴール地点! 晴れれば太平洋を望めます。

標高322mの剣峠のピークからは、南紀勢の熊野灘が広がっています。2000年前、参道を歩いて伊勢神宮へ向かった旅人も、この地点で変わらぬ景色を眺めたことでしょう。

三重県・剣峠のヒルクライムデータ

距離

16.5km

標高

310m

平均勾配

1.9%

スタート地点

12m

ゴール地点

322m

登坂区間

5.0km

勾配

5.0%

ハードさ ★★☆☆☆
景色 ★★★☆☆
アクセス ★★★★☆
路面状況 ★★☆☆☆
交通量 ★★☆☆☆

コース概要

人でにぎわう伊勢神宮「内宮」を参拝

祀られる神によって外宮と内宮という2つの正宮に分かれている伊勢神宮。外宮と内宮は離れていますが、自転車なら目と鼻の先なので、外宮を参拝したのち内宮へお参りしたい。内宮には参道として栄える「おかげ横丁」があり、華やかな観光地の雰囲気も味わえます。

剣峠のおすすめスポット

江戸の雰囲気で伊勢うどん

内宮門前町の「おはらい町」にある「おかげ横丁」。その一角に伊勢うどん専門店「ふくすけ」があります。江戸情緒あふれるなかで、柔らかい太麺にたまり醤油ベースの汁がからんだ本格的な伊勢うどんをいただけます。旅人の疲れた胃にもやさしい独特の食感を楽しめます。

うどんや ふくすけ

三重県伊勢市宇治中之切町52 おかげ横丁
TEL.0596-23-8807

“肉の芸術”松坂牛の串焼き

内宮参道のおはらい横丁沿いにお店を構える「寶来亭」。老舗おみやげ店「二階堂」に併設されています。こだわりの厳選松坂牛を贅沢に乗せたステーキ牛丼は看板メニュー。そんな口に溶けるブランド牛を手軽に食べられる松坂牛の串焼きもオススメです。

寶来亭

三重県伊勢市宇治今在家町60二光堂
TEL.050-3463-2627

今回のロードバイク&コーディネート

エディメルクスとQ.36.5でコーディネート

カンニバル。訳して“人喰い鬼” と呼ばれたエディ・メルクス。現役通算525勝をあげた伝説のレーサーが興したベルギー生まれのレーシングブランドの中核にラインナップされる「サンレモ76」。史上最多となる7勝めをあげた1976年のミラノ~サンレモレースの名が付けられたピュアレーシングモデルは、メルクスの哲学を体現したような勇ましい走りが印象的でした。ジャージには高級イタリアンサイクルウエアをチョイスし、クールにキメてみました。

【ロードバイク】
エディメルクス・サンレモ76

アルテグラ完成車 48万円、フレームセット 29万8000円/2019モデル(すべて税抜)

【ウエア】
Q36.5

ロングスリーブジャージ ウーマン 2万3900円(税抜)
ウインタータイツ レディ 2万4600円(税抜)
ハイブリッドキュー グローブ 8700円(税抜)
コンプレッションウールソックス 3600円(税抜)

お伊勢さんで感じた「ありがたや!」

私たちは日常の中で、小さなことへのありがたみを忘れがち。今回、日本人の心のよりどころであるお伊勢さんを上りながら、なにげないことに「ありがたや~」。あらためて日々感謝することの大切さを感じました。この連載「坂が好き」にも感謝です!

 

「日向涼子のやっぱり坂が好き」の記事はコチラから。

「日向涼子のやっぱり坂が好き」
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※スポット情報、バイクやウエアの価格などは2019年11月(掲載時)の情報です。

出典

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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