日向涼子のやっぱり坂が好き。三原山（東京都）｜ロードバイクヒルクライムナビ

2022年01月25日

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「東京都・三原山（みはらやま）」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。

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東京都・三原山（みはらやま）

今回の「坂が好き」は、船に乗って島のヒルクライムへ。東京湾の沖合に浮かぶ伊豆諸島。最も大きな島の「大島」には、島のシンボルでもある三原山を中心にしたダイナミックな自然が広がっています。

そんな大地の息吹を感じられるジオパークへは、東海汽船で気軽にアクセスできます！　しかも、サイクリスト向けの特別プラン「伊豆大島サイクルきっぷ」を利用すれば、往復3980円（税込）という破格で船旅サイクリングができオススメです。
この日は輪行して、東京の竹芝旅客ターミナルから大型客船で夜22時に出航です。東京湾の夜景を眺めながら、ひさびさの船旅に気分は高まります！　船内で一晩を過ごせば、まだ夜明け前の翌朝6時に大島に上陸できます。
大島には「大島一周道路」のほかに、標高555mの三原山山頂口までのヒルクライムルートが3つあります。今回は、海抜ゼロメートルの岡田港から三原山山頂口までのヒルクライムにチャレンジ。
港を後にして大島一周道路を経由して三原山登山道ルートへと入ります。ややうっそうとした森林ルートには、赤ピンクの椿の花が美しく咲いています。一定勾配で緩やかな傾斜が続いているので、坂道が苦手でも安心でしょう。
ゴール地点にはひなびた茶屋が並び、そこから噴火口へ向けたトレッキングルートが続いています。山頂駐車場から望む富士山は絶景です。
ランチには大島名物の「べっこう寿司」がオススメ！　大島には宿泊施設も多いので島で1泊して、今回とは別ルートでヒルクライムを楽しんでもいいでしょう。

島自体が活火山の大島は、島一周の「大島一周道路」でおよそ40kmのサイクリングを楽しめる。島の西側に伊豆半島と富士山を望み、東側には房総半島が広がるロケーションだ。

道路は整備されていて走りやすく、道の両サイドでは1月下旬から3月ごろまで椿が満開を迎える。

大島は休憩するスポットが少なめなので、立ち寄りスポットを事前に決めておきたい。

大島一周道路の南西海岸にある「地層大切断面」は大島の有名なフォトスポット。まるでバームクーヘンのように織りなす地層は1万5000年前の大地を感じられる。

ゴール地点の三原山山頂口から少し下った場所にある「ブルーヘイズ乗馬」。日本在来種に指定されている与那国馬に触れあうことができる。ヒルクライム後のちょっとした癒しになります！

直径300m、深さ200mにもなる巨大火口と溶岩石でできたカルデラを望む三原山展望所。

東海汽船はサイクリスト歓迎！

伊豆諸島の各島と本州を海路で結ぶ東海汽船では、サイクリストがお得に利用できるプランも！　しかも、自転車の持ち込みも無料なのでダブルでお得！　東京の竹芝旅客ターミナルを22時に出航し、翌朝6時に大島に到着するので、仕事終わりに船に乗り込んで、翌日は丸一日サイクリングを満喫できます。大島発の便は14時30分なので、島で1泊するプランがおすすめです！　大島温泉ホテルとのセット割引もあります。料金など詳しい情報は東海汽船公式サイトでチェックしよう。

今回お世話になった大型客船「さるびあ丸」。船内には、シャワールームや食堂も完備している。

大島への大型客船は22時に東京湾を出航し、しばし夜景クルーズを楽しめます！

今回の船室は2等リクライニングシート。フットレストがあり、前方スペースもゆったりで快適に過ごせる。毛布も1枚100円で借りられます。

東京都・三原山のヒルクライムデータ

距離

12.1km

標高差

555m

平均勾配

4.6％

スタート地点

ゴール地点

555m

コース概要

三原山のおすすめスポット

郷土料理べっこう！元町港のお寿司屋さん

元町港の向かいにお店を構え、ランチから夜の居酒屋営業までしているオススメのお寿司屋さんです。鮮魚を唐辛子醤油で漬けた伊豆諸島の郷土料理「べっこう寿し」や白味魚のシロシビカマスを使った「ゴジラ寿し」など、地元ならではの魚料理を楽しめます。

寿し光

東京都大島町元町1-4-7
TEL.04992-2-0888

リニューアルした大島のスイーツ店

地元出身のご主人と家族で経営する洋菓子店は、2018年8月に新店舗でリニューアルオープンしたばかり。イートインスペースがあり、大島桜ロールなど豊富な種類の手作りケーキをいただけます。また、溶岩から発生する遠赤外線効果のある三原山溶岩窯で焼くピザも看板メニューでランチにオススメです。お店は大島空港のそば、大島一周道路沿いにあります。

大島牛乳プリンと大島桜ロールなど地元ならではのスイーツ。

シャロン洋菓子店

東京都大島町元町字地の岡65-236
TEL.04992-2-3677

今回のロードバイク＆コーディネート

チャプターが放つクライマーモデル

独自の世界観を放つ新進気鋭のニュージーランドブランドのチャプター2。TERE（テレ）、RERE（レレ）に続き、創業者のマイケル・プライド氏によって放たれた軽量モデルがHURU（フル）です。先住民族マオリの言葉で「羽と上昇」を意味し、フレーム重量789gを実現しています。今回のディスクブレーキ仕様も819gと軽量です。その走りは、とにかく軽快でキビキビとしたレスポンスを実感。安定性がありながらも、小気味のいいダンシングで三原山を駆け上がることができました。