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疲れた心にアートが効く理由——春の展覧会情報

忙しい毎日で精神的に疲れていて、上手に息抜きしたいと思った時に、美術館やギャラリーの素晴らしいアートや芸術作品に触れて癒された経験ありますか?なぜアートは、心を癒やすのでしょうか?

頭ばかり使うことでかえって心が疲れている

私達は日常生活の中で、自分がどのように感じているか?ということをなおざりにしがちで、ついつい頭で考え続けてしまうものです。

例えば、上司と同僚の間で板挟み、恋人と倦怠期、大切な友達とケンカなど、人間関係においては常に人の視線が気になったり、必要性とか効率などを考えてしまいます。

こういう時、頭で考えてばかりで、自分がどうしたいのか?どう感じているのかを感じる力は、どんどん鈍ってきている状態です。そして、心がほとほと疲れています。

目に見えないからこそ気がつきにくいですが、「心」が疲れている気がするという時は、本当に疲れています。そんな時は、脳以外の体の部分の感覚、例えば昔の人が性器や腹、内臓の反応をキャッチしていた「心の働き」の感じ取る力を大切にしたいもの。

アートや芸術をなぜ求めるのか?

では、なぜアートや芸術作品に触れると、滞った気持ちが癒やされ、リフレッシュしたり、心が変化する感じがするのでしょうか?

それは、私達の生活は脳が作り出した物で満たされていて、その物には必ず意味や役割があるから。意味があるものだけに囲まれていると、意味のないものに耐えられなくなってしまうというのです。

しかし反対に、意味で満たされすぎると息苦しくなってしまい、私達は、バランスを取ろうとして、自然やアートなど意味のない世界を本能的に求めてしまうわけです。

むしろ意味を超えたもの

だから、アートに触れる時にも意味を求めない意識が必要。そもそも石にも砂にも意味はないし、草花にも別に意味はない。同じように、そこに置かれたアート作品や芸術にも意味を見出すよりは、意味を求めることから離れ、センサーのような心の働きを感知する力を取り戻す。

そうすれば、心の琴線に触れたり、共感したり感動するなど、心の働きが小さく光を発しているのを、キャッチすることができるようになっていきます。

だから、美術館やギャラリーで鑑賞することで、気持ちが落ち着いたり、リフレッシュしたり、時にはワクワクしたりと、まだ自分が感じたことのない領域の喜びを体や心で感じることができるのです。

この春堪能したい展覧展

「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」
@東京都美術館
〜2019年4月7日(日)
https://www.tobikan.jp

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
@東京都美術館
2019年4月23日(火)〜7月10日(水)
https://www.tobikan.jp

「国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へーピュリスムの時代」
@国立西洋美術館
〜2019年5月19日(日)
http://www.nmwa.go.jp/jp/

特別展「国宝 東寺—空海と仏像曼荼羅」
@東京都国立博物館
2019年3月26日(火)〜6月2日(日)
https://www.tnm.jp

「フェルメール展」
@大阪市立美術館
〜2019年5月12日(日)
https://www.osaka-art-museum.jp

「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」
@福島県立美術館
2019年3月36日(火)〜5月6日(月・祝)
https://art-museum.fcs.ed.jp

ライター:安藤けいこ/豊田紗江
出展:『Yogini』Vol.62

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