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ベジタリアン、ヴィーガン、マクロビ…って、どこが違うの?

2018/12/26

食の考え方やスタイルを知ることは、体作りに役立つ

体についての意識が高いYOLO読者なら、ベジタリアン、ヴィーガン、マクロビと聞けば、なんとなくイメージは沸きますよね?でも「違いは?」と問われると、あれ、何だっけ?と、答えられないなんてことはありませんか?いずれのスタイルも、とても奥が深いものです。正しく知れば、健やかな心と体作り、そして知性を磨くことにつながるでしょう。

何より、これらの違いをさらりと答えられる人は、とても知的でクール!なんとな~くやってみて、「私、ヴィーガンを実践しているの」なんて言いながら、皮のバッグをぶら下げていたら、ちょっと恥ずかしいのでご注意を!

ベジタリアンは健康志向から生まれた食事スタイル

ベジタリアンは「菜食主義者」、というのはご存じですよね?ベジタリアンの基本的な考え方は「健康でイキイキとした力強い人になる」というもの。つまり、健康志向から生まれた食事スタイルであり、菜食主義とはいえ野菜以外の食品を食べる人もいます。また、宗教上の理由から、ベジタリアンが多数を占める国もあります。

ヴィーガンとは動物愛護の精神に基づく生き方

対してヴィーガンは「絶対菜食主義者」。「〝絶対〟とつくかつかないかの違いだけで、大差ないのでは?」と思われるかもしれませんが、両者は似て非なるもの。根本的な思想が異なっています。

完全菜食主義者を意味する「Vegan」(ヴィーガン)という言葉はイギリスで生まれました。もともとは「卵・牛乳・チーズなどの乳製品を食べないベジタリアン」を指す言葉として、一般的なベジタリアンと区別するために使われていましたが、ヴィーガンは「徹底した菜食主義を貫く」という思想に基づいています。

「人間は動物を搾取することなく生きるべきだ」という考え方を土台にしているため、肉や魚、卵、チーズ、バター類、はちみつ、ゼラチンなど、動物そのものだけでなく、動物が生み出すものもいっさい口にしません。卵や乳製品は、それを生み出す鶏や牛を苦しめたり、早すぎる死をもたらしたりするものと考えられているからです。

ヴィーガンという生き方の根底にあるのは動物愛護の精神。食に限らず、着るもの、住まいなど衣食住のすべてにおいて動物性の素材を使わないのがポリシーとされています。例えば、ウールのセーター、シルクの下着、皮の靴やバッグもNG。ハチミツや乳製品入りの化粧品やボディソープも使いません。

つまり、ヴィーガンとは、徹底した動物愛護の精神に基づく生き方。それこそが、健康志向から生まれたベジタリアンとの大きな違いなのです。

マクロビは日本生まれの食事法

マクロビとは、マクロビオテックの通称。「MACRO(長い)」、「BIO(生命)」、「TIQUE(術)」という三つの意味からなっています。海外で生まれたものだと思われがちですが、1900年代に日本人によって生み出された食事法です。

提唱したのは、食文化研究家の桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)氏で、海外では「ジョージ・オーサワ」として知られているそうです。マクロビは、古くから伝わる日本の食文化、東洋の食の知恵などを組み合わせたもので、桜沢氏によって海外に広められ、今やハリウッドスターやスーパーモデルも取り入れていることで、知られています。

マクロビの基本は「身土不二」、「一物全体」、「陰陽調和」の三つ。

「身土不二」とは「体は環境と深く結びついている」という考え方から「その土地で獲れる旬のものを食べるべき」というものです。

「一物全体」は、「食材は丸ごと食べてバランスが取れる」という考え方で、魚なら頭から尾まで、野菜なら葉から根まで、米は玄米の状態で食べることが基本です。

「陰陽調和」は、食材を陰性、陽性に分け、この二つをバランスよく食べることが大切だとしています。

こうした考えで成り立つマクロビですが、絶対に食べてはいけないというものはありません。環境にも意識を向けながら、適度に肉や魚も取り入れてよいという内容なので、「健康のために」取り入れるなら、マクロビの心得を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

ベジタリアン、ヴィーガン、マクロビ。それぞれの違いは歴然でしたね。食は生き方にも通じるもの。なんとなくはやっているから…と飛びつくのではなく、正しい知識を持って実践することで、心身ともに心地よく受け入れることができるのでしょう。

ライター:藤岡操(栄養士)/編集者、フードコーディネーター、栄養士。雑誌、書籍、広告で、ダイエット、健康関係の企画、レシピ開発をするの他、暮らしにまつわる企画を担当。さいたま市浦和在住。

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