Food

酵素栄養学に基づいた食べ方「リビングフード」ってどんな食事法?

酵素栄養学に基づく食事法

酵素栄養学に基づいて生の食品を摂取する食事方法のことを、リビングフードと言います。「生きている食物」を積極的にとる食のスタイルです。

ローフードとほぼ同じものを指しますが、ローフードは非加熱という点を重視するため、加工段階で加熱した食品はNGとされます。それに対しリビングフードは「生きていること」が重要とされるため、加工段階で火を通したものであっても、生きた酵母を含む発酵食品を豊富に取るのが特徴です。

食物酵素が助けてくれる

生きている食物がいい理由は酵素にあります。体内にある酵素には食べ物を消化するために必要な「消化酵素」と、新陳代謝や免疫の活性化に重要な役割を持つ「代謝酵素」があります。

人はそれぞれ、一生のうちに生産できる酵素の量が決まっています。その一定量が、必要に応じて消化酵素や代謝酵素に振り分けられるのです。

つまり、生きていると酵素は、基本的にはどんどん減っていってしまうのです。しかも、人によって差がある…。しかも、いろいろなものを食べるほど、消化酵素は減ってしまいます。
その消化酵素の“ムダ使い”を防ぐ手助けをしてくれるのが食物酵素。すべての食物は自らの栄養素を分解する酵素を持っていて、それを食物酵素と呼びます。

酵素を含んだ食品を摂取すれば、それだけで消化が促進され、体内で消化酵素を生産しなくてすむのです。

何をどう食べればいい?

【なるべく生の食品を食べる】
食物酵素は熱に弱く46〜48度に加熱すると破壊されてしまうため、酵素が生きている生の食品を摂取するのが、リビングフードの考え方。特に酵素を多く含む生野菜や果物、生のナッツ、ドライフルーツ、海草、スプラウト(新芽)の他、食品中の酵母がすでに消化のプロセスを行っている発酵食品を積極的に取るようにすすめられています。

【動物性タンパク質は避ける】
人間の体内には動物性タンパク質を分解する酵素が少ないので、肉や魚、卵、乳製品は取らないほうがいいとされています。

【発酵食品はOK】
同じ動物性タンパク質でも、チーズやヨーグルトは発酵食品でもあるので、これらを選ぶのはアリ。

【加熱していても野菜や果物はたっぷり】
加えて野菜や果物は、加熱したものであってもたっぷりとったほうがベター。火を通すことで酵素は死んでしまうのですが、熱に強いビタミンやミネラルは残ります。この二つの栄養素は酵素の働きを助ける補酵素。豊富にあれば、体内の酵素をうまく働かせることができます。

【白米でなく玄米】
上記と同じ理由から穀類も白米ではなく、ビタミンとミネラルが多く含まれる玄米を選ぶのがオススメです。

ほんの少しの工夫でOK

食事の80%以上をリビングフードにすることが理想ですが、無理をせず朝食だけをリビングフードにするなど、できる範囲で実践すればいいでしょう。朝にサラダや生のジュースをとれば、消化が軽いので血液が脳まで行き渡り、頭が冴えて仕事や勉強がしやすい環境に。

食事の最初はリビングフードから

また、普段の献立に生の物を加えるのもオススメですが、その際のポイントは、リビングフードを食事の一番最初に食べること。食物酵素を先に摂取することで、後から胃に入ってくる食品の消化を助けることができ、酵素のムダ使いを防ぐことができます。

ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.3/」“食”で深まるヨギーニの心と体」
監修:いとうゆき/日本リビングフード協会代表。アメリカにあるリビングフードの専門学校Living Light Art Schoolを卒業し、公認シェフ&インストラクターの資格を取得。

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