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生理中のトレーニング大丈夫?【産婦人科医・高尾美穂先生監修】

スポーツドクターの資格を持つ産婦人科医・高尾美穂先生。国立スポーツ科学センターの女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーとしても活動するトレ女の味方・高尾美穂先生に、生理についてうかがう連載。今回は、生理中にもトレーニングしていいかをお聞きしました。

ツラい3日間以外は運動してもいい

生理中もトレーニングしたいという人、多いかもしれません。「何日間ぐらい生理が続くかにもよります」と高尾美穂先生。

「生理の期間は3~7日が正常ですが、3日間で終わる人だったら、その間ぐらいはゆっくりすればいいと思います。また、7日間ぐらい続く人に『ツラい日は何日間ですか』と聞いてみると、一番長くても2.5~3日の方がほとんどです。それであれば、最もツラい時期がすぎた残りの4日間ぐらいは、生理後につながる、調子がいい時期の前と考えて『運動し始めるのもいいんじゃないですか』とオススメしています。私自身もそうしていますし」

生理中は、逆流血に注意!

生理期間が3日だけだったら休んだほうがいいのは、どうしてでしょうか?

「逆流血があるという状態は、みなさんにもちょっとだけ伝わってきたかなと思います。日常生活を普通にしているだけで、お腹の中に逆流血があるんですね。イメージとして子宮から腟を通って流れるのはわかると思いますが、子宮からの出口には腟への出口以外にあと二つ、卵管への出口があります。この卵管を通過してお腹の中に流れてしまう血液を、逆流血と呼んでいます。生理中は90%の女性に月経血の逆流が認められるので、ほとんどの人が逆流しているということになります」

「赤ちゃんが着床せず、使わなかった内膜が出ていくのが生理。腟のほうだけに流れていってくれればいいけれども、卵管のほうに流れていくということは、お腹の中に向かって子宮内膜がばらまかれるという状態になる。この現象が子宮内膜症のリスクになり得るので、逆流血を増やしたくないのです」

「だから生理中には、例えばヨガの逆転のポーズなどは避けたい。一方、立位の運動などであれば、日常生活とリスクの大きさは変わらないだろう、と考えます」

子宮内膜症になるリスクを避けるため、生理中は体を逆さまにするような運動はやめましょう。ちなみに生理が重い人は重くない人に較べて、将来的に子宮内膜症になるリスクが2.6倍高いのです。10代で生理が重いと感じていた人は、社会人になるころ、一度は婦人科を受診することをオススメします。

監修:高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士・婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道で副院長を務める。
ライター:沢田聡子

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