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ヨガの「太陽礼拝」は背骨を動かす運動だった

ヨガは生命エネルギーをコントロールするメソッド

ヨガのクラスに出たことがある人は、たいてい「太陽礼拝」というシークエンスを練習したことがあるではないでしょうか? 多くの流派にあり、ウォーミングアップとしても取り入れられていますが、太陽礼拝の目的の一つは背骨をダイナミックに動かすことです。太陽礼拝は、呼吸に合わせて体を上下に動かしていくのですが、背骨を伸ばしたり縮めたりすることで、動きを柔軟にしようとしているんです。

ヨガは、こんな風に背骨をターゲットにしてるポーズがとても多いのです。それはなぜでしょうか?

それは、ヨガのポーズは、そもそも生命エネルギーを体内に巡らせて、自らコントロールすることを目的としたメソッドだから。背骨はその生命エネルギーの通り道の中でも、最重要な場所。普段は秘められている生命エネルギーが背骨の一番下にある尾骨から頭頂までスムーズに上昇していくことを、ポーズの練習で目指しているのです。つまりは、それだけ動きにくいのですが…。だから、背骨の硬さや詰まりを取り除いて、生命エネルギーの流れを促すために、背骨をターゲットにしているのです。

現代医学でも背骨は要

現代医学でも、背骨は健康のもととして重要視されています。背骨を動かすと、脳脊髄液や血液、リンパなどの体液の流れを循環させられるからです。

脳脊髄液とは、運動や感覚をつかさどる神経系に栄養を与え、代謝を促す体液で、背骨の内側を流れています。これがスムーズに流れるためには、背骨の滑らかさが大切です。

背骨の柔軟性は椎間板が作る

背骨が自由で安定した動きをするためには、椎間板の弾力性が必要です。椎間板とは、背骨を構成する頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個の各椎骨の間にあるクッションのようなもの。全部合わせると、背骨全体の4分の1ほどの量があります。これが弾力性を失うと、背骨が不安定になったり、姿勢が悪くなったり、背骨を支える筋肉に負担をかけることになったりしてしまいます。

椎間は水分を含んでいますが、20代で血管からの栄養補給ができなくなり、30代では血管さえなくなります。栄養を補給する方法はリンパ液だけになるのです。そして、水分が足りなくなった椎間は、ゴムのように硬くなって亀裂が入りやすくなります。

そのため椎間を、滑らかにするにはリンパ液を流す必要があるのですが、その唯一の方法は背骨を動かすことしかないのだとか。

ヨガのポーズを練習する時は、太陽礼拝に限らず、伸ばしたり、縮めたり、ねじったりといろいろな方法で動かせるように、多くのポーズの種類を行うこと。一つに偏っていては、結局エネルギーは動かず宝の持ち腐れ。せっかくのヨガを有効利用してみましょう。

 

ライター:豊田紗江
出典元:『Yogini』Vol.33「ヨガが有効な理由は『椎間板』と『呼吸』にあり
監修:石垣英俊(神楽坂ホリスティック・クーラ代表。国際中医師。鍼師、灸師。ヨガインストラクター)

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