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ヨガをすると「いい人になる」 その理由は体が温まるからだった

ヨガをやると気持ちがいい。体を動かしてスッキリするのはもちろんですが、他の運動とは違うよさがあるという人も多いです。

難しいことをしたり、息が上がるほどの激しい運動量ということもないヨガのポーズ。なのに効果を感じます。太りすぎが気になる人は引き締まってきたり、逆に細すぎて体力に自信がない人の体調が整ってきたり。体が動きやすくなった感じがすることも。

また、取り組むことで気持ちが穏やかになったと言う人までいます!
ヨガと他のエクササイズとの違いは何でしょうか?

体を温めて心身の底力を引き出す!

極度に緊張した時、手足がとても冷たくなった経験はありませんか? 心が平安でない時、人間の体は冷えるのです。その冷えた体を温めようとして、交感神経にスイッチが入り→心拍数が上がり→呼吸が早くなる、というわけ。

現代社会では、季節を問わずよく冷えた食べ物や飲み物が手に入るし、暑い夏にはエアコンがあり、体を冷やすものがたくさん。一年中、冷たい飲み物や食べ物で過ごしてしまうことも可能です。

だから、ついその場の気分で冷えた物を手に取ってしまいますが、心と体は同じもの。体が冷えれば、心も冷えてしまうんです。だから冷えを解消することは、心の安定を図ることでもある。その手段としてヨガは有効なのです。

ヨガは呼吸とともに行います。呼気は副交感神経、吸気は交感神経。吐くことを大切にして、息を止めずに深く呼吸をしていくと副交感神経が優位になり、リラックスした状態になっていきます。

深い呼吸を続けることで、全身に酸素が十分に供給され、酸素とともに熱が全身に届くので体が温まります。またポーズで硬くなっていた筋肉が緩むと、キュッと締まっていた血管が拡がり、たまっていた血液が動き出し、血流がよくなります。それによっても熱は全身を巡りやすくなります。体が温まると副交感神経が優位になり、アセチルコリンという神経伝達物質が出て、血管は拡張し、心拍数は低下。体の中で起こっていることのおかげで心が落ち着いてくる、というわけです。

しなやかな筋肉がつくのも、ヨガの嬉しいところ

またヨガのプラクティスを継続して行うことで、筋肉がつきます。
私達の体温の3割は筋肉の発熱によるもの。筋肉が十分にあれば、その筋肉を動かすことで熱を産生するため、血行を促進し、代謝も活発になり、体温を維持することができるのです。

体が温まり、しなやかな筋肉がつくことで体の動きもスムーズに。体とともに、心も緩みます。結果、リラックスすることが上手くできるようになり、心も落ち着き寛容に。優しくなることができるというわけです。

季節を問わず温かい心と体を手に入れるため、ヨガを生活に取り入れたいですね。

【体の内側から熱を生み出してくれるポーズ】
椅子のポーズ

1:まっすぐ立ちます。
2:息を吸いながら、お尻を突き出しながらヒザを曲げ、太モモが床と平行になるまで体を下ろします。この時、ヒザが足先より出ないように注意。
3:同時に斜め前に両腕を上げます。この姿勢を保って3呼吸。
4:息を吐きながら、上半身を戻します。

 

ライター:幸 雅子
出典:『Yogini』vol.43「はじめてのヨガ ヨガをすると、何が起こるんだろう?」
監修:川島朗先生/医学博士。03年日本初の統合医療診療を行う「東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック」所長就任。現東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授

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