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実は腹式呼吸をしすぎるといけない!?エクササイズで知っておきたい呼吸の話

2019/02/12

腹式呼吸をやりすぎると胸郭が動きにくくなる!?

トレーニングをしている人なら、呼吸に注目している人も多いと思います。実は腹式呼吸をやりすぎると、胸郭が動きにくくなるって知っていましたか?横隔膜の動きが一方向になってしまうことで、胸が広がるタイミングを失い、結果的に動きにくくなってしまうのです。

そこで、ぜひ試してみてほしいのが「バランス呼吸」です。バランス呼吸は体全部を順番に使っていく、いわば全身でする呼吸。この呼吸法を行うことで、体を広く動かしていくことができます。

以下を順番に呼吸しながら、自分の感覚と相談して気持ちのいいところを探してみましょう。気持ちいいラインを重点的に行うと、不快なラインがなくなります。

ポイントは、呼吸をしていて心地よさを感じられるかどうか。呼吸を続けていくうちにエネルギーのバランスが取れて、自分を整えることができます。

◇自分を整える「バランス呼吸法」

1:体の前面を三分割(胸・上腹部・下腹部)、背面を四分割(肩甲骨・腰・仙骨・尾骨)するイメージをします。

2:胸から息を吸って、肩甲骨同士の間に向かって吐くイメージで、呼吸をしてみます。

3:胸から吸って腰へ、同様に、胸から吸って仙骨へ、尾骨へと吐いていきます。

4:上腹部から吸って、肩甲骨の間へ吐くイメージで呼吸します。

5:上腹部から吸い、腰へ、仙骨へ、尾骨へと吐いていきます。

体の前面3カ所と背面4カ所なので、合計12通りの組み合わせができます。

背骨を行き来する呼吸で心を整える

ところで、感情が背骨に与える影響は少なくありません。実際に怒っている心理状態を再現したり、反省している時の心の状態を作ってみたりしながら、背骨の観察をしてみると、どのような影響があるのかを実感できるはずです。

きっとキュッと縮まって、動きが鈍くなっているはずです。そして、呼吸ははあはあと速く浅くなっています。言ってみれば、体が緊張状態になって、背骨をロックしているのです。だから全身の動きも悪くなります。

反対に、背骨を意識して緩めるだけで、心も整えやすくなります。

簡単なのは、背骨を呼吸が通るイメージをして、その呼吸を背骨の中で上下させてみること。吸うと息が背骨を下がっていき、吐くと息が背骨を上がっていく。そんなイメージで背骨を観察しながら呼吸していると、背骨のエネルギーの通りがよくなって、だんだんと体が温まって元気になって、心身ともにいい状態を作り出すことができるようになります。

背骨は意識することで、体も心もコントロールできる部位なのです。そこに介在しているのが呼吸。呼吸を上手に使う方法を覚えると、いろいろ役に立ちそうですね。

ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.53/「カラダの声、聞いていますか?」
監修:長谷川智/筑波大学大学院修了。羽黒派古修験道先達二十度位。桐朋学園大学、一橋大学講師(古武術、東洋体育等)。

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