あなたの体が刻む「体内時計」
私達の体には、一日をひとまわりとしてリズムを刻む「体内時計」があるんです。だから、昼は心も体も活動状態になり、夜は休息状態に自然と切り替わります。そのリズムを作るために、体にはさまざまな機能が備わっています。
ホルモンも、時間と密接に関係しています。例えば、朝日を浴びると活性化するセロトニンは、メラトニンの分泌のきっかけに。メラトニンは抗酸化作用がると期待されているホルモンで、睡眠をつかさどります。また、肌や髪を育て修復させる成長ホルモンをきちんと出すには、いい眠りが不可欠です。
体内の機能と自然の営みが互いに反応し、自らリズムを刻む体内時計。ホルモン分泌との関係がわかれば、それを一番いい形、いいタイミングで分泌することができます。自分の体の調子を管理するためにも、体内時計とその活用方法をぜひ知っておきたいですよね!
1:朝活性化させたい
セロトニン:「幸せホルモン」。朝の目覚めを促し、心の平静を保つ。朝日を浴びたり、リズム運動をすることで活性化する。
2:昼活性化させたい
交感神経:行動を促す自律神経。脂肪活性酵素を活性化して、エネルギー消費を助ける。
3:夜活性化させたい
メラトニン:眠りを促すホルモン。脳が暗さを感知すると活性化する。抗酸化作用がある。
副交感神経:リラックスさせる自律神経。内臓を休めて質のよい睡眠を促す。
4:寝ている間に活性化させたい
成長ホルモン:細胞の修復や再生、病気やけがの回復を促す。寝て2〜3時間が最も分泌される。
なんだか不調が続くとか、ストレスを感じる人、また生活の乱れを感じているのならば、一日のスケジュールを見直すと、「効率よくキレイ」になり、元気を取り戻しやすい。起きる時間を毎日一定にする、朝起きたら光を浴びる、逆に夜はなるべく光を浴びないなど、すぐできることがたくさん。あなたの体がもともと持っている体内時計、見直してみて。
ライター:幸 雅子
出典元:『きれいを更新するメソッド』(ブルーロータスパブリッシング)
監修:菅原順二(株式会社アランチャ代表取締役、Training Studio aranciaオーナートレーナー)