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イタ気持ちいいが効く!手のひらのツボで日々の不調がスッキリ

自分で簡単にツボ押しケア

毎日忙しく過ごす日々は、目の疲れ、肩のコリ、さらにはスマホの見過ぎによる首コリと、体のあちこちに不調となって表れます。マッサージに行きたいけれど、そんな時間もないし、とりあえず自宅でツボでも押しておこうかな。なんてやり過ごしている人も多いのでは?

手軽にいつでもどこでもできるとあって人気のツボ押しですが、実は正しいツボの位置と押し方って案外知られていないんです。しっかりと効果を出すためにも正しいツボの位置と押し方を知っておきましょう。

鍼灸師で女性ホルモン研究家である「Mari鍼灸Salon」オーナーの森田真理さんに、プロのツボ押しテクニックを教えてもらいました。

ツボは内臓の不調のサイン

森田先生/東洋医学では全身の神経の通り道を経絡(けいらく)と呼びます。全身を縦方向に12本の経絡が存在していて、腎経は腎臓、肝経は肝臓、膀胱経は膀胱といった具合にそれぞれの経絡が臓器とつながっているんです。

内蔵の弱りや不調は、体のコリや痛みとして現れます。例えば心臓病の人であれば左肩に、肝臓の動きが悪いと右の肋骨の下や右肩、背中などに痛みが表れたりすることがあり、ツボもこの反応の一種。内臓の反応点なんです。

全身に361個あるツボはすべてこれら経絡のライン上にあります。なのでツボを押して”痛い”ということは、そのツボとつながる内臓の不調の表れ、サインなんですね。

気持ちの変化から生まれるツボも

人間の感情には大きく分けると5つの感情があり、それぞれが5つの内臓とつながっています。イライラすると肝臓が病み、肝臓の経絡に変化がでる。喜びすぎたりはしゃぎすぎたりすると心臓のライン、思い煩いから脾臓(胃)のライン、深い悲しみは肺のライン、恐怖は腎臓のラインにと、ツボとなって表れる場合があります。

ツボを押すとなぜ痛いの?

しっかり押した時に痛いと感じられるツボは、やっぱり臓器の悪いところ。働きが落ちていたり、毒素が溜まっていたりするので、自分で感じられていない不調をツボから気づけることもありますね。

しっかりとツボを押した時に、あきらかにズーンとした響きが得られるのは、まさに不調のサイン。内臓の悪いところ、弱っているところほど、痛みとなってしっかり表れます。

「かゆみ」は軽度の痛みの表れで、ひどくなると「痛み」に変化。悪化すると体が触られたくないと反応し「くすぐったい」など感じ方にも変化が表れます。そこからさらに悪くなると麻痺してしまい「感じなくなる」という状態に達してしまうこともあるほどです。

ツボを押すことの効能

ツボというのは臓器の反応なので、深く押していくと臓器にも反応がでます。ツボをしっかりと刺激できると、押しながらも胃や腸が動き出しすぐに反応が感じられることも。また胃の経絡に関するツボを押すことで、胃もたれがスッキリしたなど、即効性があるのもツボならではですね。

花粉症が治ることも

何十年来の花粉症の患者さんがいました。一日にティッシュを一箱使ってしまうような症状のひどい方で、花粉症に効果のある「合谷(ごうこく)」というツボを一年間ひたすら毎日、夏も秋も冬も忘れずにしっかりと押し続けたんですね。すると次の春、まったく花粉症の症状が出なかったんです。

普通はのど元過ぎれば忘れちゃうもの。そこまで毎日続けられる人はなかなかいませんよね。でも毎日しっかり続ければそういう効果が表れる場合もある。それぐらい体の内側にアプローチできるものなんですよ。

・合谷

親指と人差し指の骨が交差する付け根あたりのくぼみです。ここが花粉症の症状の軽減を促すツボですので、慢性的な悩みを抱えるかたはぜひ実践してみてくださいね。花粉が飛んでから押しても体は間に合わない。せめて二カ月前から対策しないと効果が出にくくなるので、少しでも早めに対策することが大事ですね。

しっかりと効かせるツボの押し方

簡単にいうとツボの位置を正確に把握して、まっすぐ垂直にしっかりと押し込むだけです。ただし本当に効果を求めるなら30秒は押して欲しいですね。

ツボは筋肉ではなく骨の際にあるので、数秒押してもパッと放した程度では正直効きません。しっかり骨に響きが感じられるように逆の手の親指(場所によっては中指)でグーーーーっと骨に響かせるんです。骨にズンッと響く感じが臓器の働きや免疫力を高めていくサインになります。

もっとピンポイントで深く押したい場合は、ヘアピンや爪楊枝のおしり、鍼灸師も使う専用の棒「てい鍼」などを使うとより深くまで押せるので、効果も高いですね。

手のツボは全身を表している

「ツボの場所がわからない」という話をよく聞くのですが、手のひらには臓器の反応点がたくさん出ているうえ、それらのツボが実にわかりやすい位置に並んでいるんです。なので正確に場所を間違えずに押せるので、自分で押しやすいツボともいえます。

中指の指の腹が目と鼻と口。そして下がっていくにつれて喉、胸、つけねに心臓と縦方向にツボが集中しています。手のひらのど真ん中がへそ、そこからちょうど等間隔に心臓、胃、へそ、子宮、生殖器…といった具合に中指を頭として全身が分かりやすく並んでいるんです。

また、手のひらは臓器で、甲は体の背面をあらわします。腰、骨盤、仙骨、肩甲骨、後頭骨といったように甲も全身をあらわすようにツボが並んでいるんです。

さらに体の不調が右側の場合は右手のツボを、左側の不調には左手のツボを押すようにしてくださいね。

不調に応じた手のツボ

特に気にされている方が多い不調に効くツボを見ていきましょう。

・首コリ

ここ数年、スマートフォンの影響で、すごく悩んでいる方が増えている首のこり。中指の第一関節から第二関節のあたり、甲側の外側の骨ぎわを強く両側から押し込むように刺激することで首のコリがほぐれていきます。逆の手の人差し指と中指で両サイドから押し込むことようにすると強く押せますよ。骨に響くように強く!

・肩コリ

手の甲側、薬指の付け根にツボがあります。しっかりと押し込むことでスーッと肩が軽くなるのを感じられるはずです。日常的に肩コリのひどい人は、習慣的に押すようにしてみてください。右肩にコリを感じる場合は右手を、逆に左肩にコリを感じる場合は左手のツボを押してくださいね。

・胃

手のひらのど真ん中と中指の付け根、そのちょうど中間地点が胃のツボ。食べすぎや飲みすぎによる胸やけや胃もたれは、このツボを刺激することで、スッキリするでしょう。効果を感じやすいツボでもありますね。

・肝臓

さきほどの胃に効くツボから左右に少しずらした位置に肝臓に効くツボがあります。逆側の親指で押すのが基本ですが、骨に響かないようでしたら、ヘアピンなど細いもので押してみてもいいかもしれませんね。体内の解毒を促す内臓なので、デトックス効果を促せます。

ツボが効かない時は鍼灸も考えてみて

ちょっとした不調には、自宅でのツボ押しは有効ですが、よりしっかりと体調や病気を改善したいと思った時には、鍼灸(ハリ治療)がやはり効果的です。指で押し仕込めるのは頑張ってもせいぜい2cm程度が限界。対してハリは長いもので12cmもあるので、当然効果には差があります。

内側からの体質改善を考えるのであれば、ぜひ鍼灸にもチャレンジしてみてくださいね。

 

監修:森田真理/完全個室のプライベート空間でのマンツーマン施術によって、要望や悩みに応じたきめ細かい対応が人気を集めるMari 鍼灸 Salonの代表。不妊、産前・産後ケア、生理トラブル、更年期など女性の抱える多くの悩みを鍼灸で改善。鍼灸師 女性ホルモン研究家として、内側から綺麗になるための様々テクニックを伝えてくれている。

Mari 鍼灸 Salon(完全予約制) http://www.ginza-salon.jp/
ライター:YOLO編集部(関原)

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