指先のしびれ、痛み！その原因は、長時間のリモートワークが原因かも？！

見逃しがちな手首の疲労…実は、手首の筋肉はヘトヘト

リモートワークになってパソコンに向かう時間が多くなり、いままで体験をしたことがないような手首の痛みや、腕のコリに悩まされている人も多いのではないでしょうか？その原因の一つとして考えられるのは、前腕伸筋群と呼ばれる部位が硬くなっていることです。

前腕伸筋群とは手の甲側の肘から指先にかけて位置する小さな筋肉の集合体で、主に手首や指を曲げるときに使われる筋肉です。具体的には、キーボードの上に手を置いて、タイピングするときなどに活躍する筋肉です。そのため、長時間にわたりタイピングを続けると、筋肉に疲労が蓄積して硬くなり、定期的に伸ばしてあげないと硬さが進み、前腕部の痛み、しびれが発生したり、さらに悪化すると腱鞘炎などになってしまうことも…。テニス肘やゴルフ肘なども、前腕伸筋群の硬さが悪化して炎症を起こすことが原因です。

悪化を防ぐ最善策は、縮んで硬くなった前腕伸筋群を伸ばし、ほぐすことです。ここでご紹介するストレッチはとっても簡単。椅子の上でも、床に座ってもできるストレッチなので、1時間に1回くらいの頻度で行いましょう。

手の甲を伸ばす前腕伸筋群のストレッチ1
20～30秒×1～3セット
椅子に座り、脚を広めに開く。開いた脚の間に両手首を手の甲が体の外側を向くように椅子の座面に置いて、体重をかけて伸ばしていく。

手の甲を伸ばす前腕伸筋群のストレッチ2
左右各20～30秒×1～3セット
手の甲が前を向くようにして、どちらかの腕を伸ばす。反対側の手で、伸ばした腕の指先を下に向けるようにして手首を伸ばしていく。このとき、肘は曲げずに腕はまっすぐ伸ばすように。

出典：『ストレッチ100の基本 増補版』（監修：横山格郎・星川精豪）
ライター：楠田圭子