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多くの女子を悩ませる生理痛。毎月痛み止めを飲んでもいいの?

スポーツドクターの資格を持つ産婦人科医・高尾美穂先生。国立スポーツ科学センターの女性アスリート育成・支援プロジェクトメンバーとしても活動するトレ女の味方・高尾先生に、生理についてうかがう連載です。第6回は、生理の時にいつも鎮静剤を飲んでいる場合のお話です。

生理が重い人は一度は婦人科へ行こう

生理痛がひどくて、生理の度に鎮痛剤を飲まなくてはいけない。これって大丈夫なんでしょうか?高尾先生の答えは、「鎮痛剤を飲むこと自体は問題ないが、一度診察を受けてほしい」というものです。

「『生理が重いな』と思っている人は、そもそもまず病気があって生理が重いのか、病気はないけれど生理が重いのかを分けて考える必要があるから、1回は婦人科にかかってほしいんです。エコー(経腟超音波)の検査をすれば、病気があるのかないのかはわかります」

「病気がないとわかった人は、痛み止めを飲んでいてもいい。逆に病気がある人の場合は、痛み止めでは効かないくらい痛い、というケースのほうが多い。今の時代の生理痛対策のファーストラインに並ぶ二つは、痛み止めとピルなんですよ。痛み止めを選ぶぐらいの勢いでピルを選んでもいい時代だということを、知っておいてくれてもいいかもしれない」

生理中の5日間も薬を飲むようなら病気を疑うが、飲むのが2日前後ならあまり心配ない、というのが高尾先生が教えて下さった目安。ただ、やはり大前提として、生理が重いと感じている人は一度は婦人科を受診するべき。また婦人科のかかりつけ医を作ることも、女性にとっては大切なことです。

市販の鎮痛剤と病院で処方される鎮痛剤

「よく病院のお薬と市販のお薬を分けて考えますが、市販の『ロキソニンS』と、病院の『ロキソニン』はまったく同じものなので、病院で処方される薬がより強いという意味ではありません。ただ病院で出される痛み止めの中で、劇薬という扱いの『ボルタレン』の内服薬は市販されていないので、確かに市販薬より強いものという認識になります」

「市販薬は一般的にいろいろな成分が何種類も混じっているお薬が多いです。鎮痛成分とカフェイン、この2種類が混じると、カフェインが拡張した血管を収縮させてくれるので、血管拡張型の頭痛で辛い人にはよく効くんですね」

市販の鎮痛剤にもたくさんの種類があります。生理痛がひどい場合、婦人科を受診して病気がないようなら、自分に合う市販の鎮痛剤を適切に服用してみましょう。

監修:高尾美穂/産婦人科専門医・医学博士・婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道で副院長を務める。
ライター:沢田聡子

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YOLO 編集部

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フィットネス、スポーツ、ヘルスケア、食、旅などをテーマに、毎日を楽しく前向きに生きるためのコンテンツをお届けします。

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