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本当に?ヨガは体が硬い人ほど楽しめる理由

2018/09/10

体の硬さの原因は関節の可動範囲

意外にも、体が硬いという悩みを持つ女子は多いものです。だから、ヨガは私にはできない…という話はよく聞きます。でもヨガができるかどうかに、体の軟らかさはまったく関係ありません。むしろ、体が硬いほうが向いているぐらい!

え、どういうこと?…その理由を説明する前に、体が硬いとはどういう状態なのか解説しましょう。

体が硬いというのは、筋肉や靭帯などの軟らかい組織(軟部組織)の機能が低下した状態。偏った運動やストレスなどによって筋肉の緊張が続いたり、運動不足などで伸び縮みする機会が少なくなってくると、筋肉は縮んだまま硬くなっていきます。

さらに、筋肉を構成する筋繊維同士や、筋肉を包む筋膜同士、また筋繊維と筋膜、内臓と筋膜が癒着し(くっつく)始めます。関節をまたいでいる筋肉が硬化・癒着してしまえば、関節の可動域が狭くなって、いわゆる「硬い体」になってしまうというわけ。体の軟らかい人との差は、この関節の可動範囲の違いになります。

生まれつきからだが硬い人はほぼいない

しかし、病気などの稀なケースを除き、生まれつき体が硬い人はいないのです!生まれたばかりの赤ちゃんのころは、関節が可動範囲内で動かせるようになっています。それが直立歩行をし、運動をすることによって、筋肉がだんだん硬くなっていきます。生まれた時は同じですが、赤ちゃん以降の運動などによる筋肉の緊張のせいで、体の軟らかさに違いが出てくる。ということは…誰にでも、軟らかい元の体に戻れる可能性があるということなんです。

ヨガに体の硬さは関係なし

では、ヨガと体の硬さについて考えていきましょう。冒頭でも伝えたように、体の硬さや軟らかさは、ヨガの向き・不向きには関係ありません。ヨガのポーズには、どこを伸ばしたいということが決まっているので、自分ができる範囲内で、無理をせず取り組めば大丈夫。そのポーズをした時に、普段と、もしくは昨日とどう感覚が違ったかを感じることができればいいのです。ヨガのポーズは、人に見せることが目的ではないからです。ダンスや他のスポーツなどとの違いはまさにここなのです。

また、ヨガはポーズを取っている間の集中力を大切にします。人間の心は、刺激や痛みのないものに意識が行きづらいもの。より刺激のあるものへと、自然に向くようになっています。体が軟らかい人は、ポーズはキレイに取れても、体に刺激を与えにくいため、集中しにくくなりがちです。集中しなければと思っても、無理せずにできてしまうので、考え事をしてしまったり、雑念が浮かんでしまったりと、なかなか自分の内面に意識を向けるのが難しいのです。

一方、硬い人は、簡単に刺激を作れ、「痛い!」とか「曲がらない!」とか伸ばしている部分に意識を向けることができ、軟らかい人に比べて集中しやすいのです。

ヨガは美しいポーズを人に見せるためのものではなく、意識を集中させて自分を見つめるのが目的。だから、体が硬い人は、ヨガをする時に、最も大切なことをすぐに達成できるという点で、とても有利なんです!

 

 

ライター:幸雅子
出典:『Yogini』vol.2/「体がカタイとヨガには向いてない?」
監修:綿本彰/日本ヨーガ瞑想協会会長。綿本ヨーガスタジオ主宰。全米YOGAアライアンス 500時間ヨガ指導者トレーナー(E-RYT500)。

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