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美トレ女子の先輩。モデル・菅井悦子の さびない女になるための体のいたわり方

女性における「さびる」の定義って?

「自分のことを放置すること」かな。家だって住まないと劣化するし、自転車も長く乗らなければ変な音がするようになる。輝きたい、きれいでいたいと思ったら、やっぱり自分に手を入れないと。純真無垢な赤ちゃんは何もしなくても輝いていますけど、成長期をすぎてしまった私達は、努力することでさびつかずに生きていけるのかなと思います。常に自分に気を配ってあげると、多分、人にも気を配れるんじゃないかな。自分が健やかなら「あの人、具合が悪そう」というのもなんとなく見えてくる。子どもがいる方だったら、子どもの体調の変化がわかるようになるかもしれないと思います。

道具はあってもなくてもいい

例えばコロコロする美顔器とか、みんな、なんとなくいっぱい買わなくちゃいけないと思っているけど、私は「買わなくてもいいんじゃない?」って思っちゃうタイプなんですよ。本当に必要だったら買ってもいいけど、道具に左右されないでほしいな、と思ったりもする。「これを買えばきれいになる」じゃなくて、根本的な休め方、いたわり方をしたほうがいいかな、と。一度、自分の力だけでなんとかなる?ってことを、見返してみるのもいいかもしれません。

必要な眠りをしっかりとること

寝ることでしか体は回復しないし、寝ることで成長ホルモンも活発に動く。勉強しても寝ないと整理ができないし、トレーニングしても寝ないと回復できないから、寝ないと結局意味がないんです。頭の整理をするにも、体を休めるにも、寝ることって超重要なんだから、何かにお金を費やすのなら、ベッドにお金をかけるならいいんじゃないですか。みんな、わりと寝具は後回しになってしまうから、もったいないなーと思います。

つき合いを優先して自分を見失わない、媚びない

例えば「ママ友」のように、友人とのつき合いについては、女性特有のものがありますよね、きっと。「嘘も方便」でほめたりしなくちゃいけないし、媚びないつき合いって難しい。だけど、あまり媚びなくていいかなと思うんですよね。別に同じ服やバッグを持っていなくていいし、エルメスは別になくたっていい。本当にほしいならローンを組んででも買えばいいですが、そんなにほしくないなら、別に「右にならえ」で買う必要はないと思うんです。「あの人の指輪、ダイヤがすごく大きい→ほしい」、それって本当にほしいのかな?って思うんですよね。ただ、うらやんでるだけかもしれないし、素直に「きれいだね」って思えばいいだけなのに、ねじ曲げちゃっている気がします…。人と同じじゃなくて全然いい。人の意見は聞いたほうがいいんだけど、同時に流されすぎないほうが幸せなのかな、とも思います。

自分のためだけの時間を5分作る

一日の最後に5分だけでも、自分を緩めるための何か(例えば、リストラティブヨガ)をやることを、いろいろな方に勧めています。スイッチオフ!のサインを自分で作る練習になるはずだから。心がザワザワしていたら、ベッドの上で子どものポーズをする。眠れなかったら、クッション(ボルスターなど)を持ってきて、体側を伸ばす。足が熱くて落ち着かなかったら、壁に両足を上げてみる(ヴィパリータカラニという両足を壁に上げるポーズ)をする。寝る前や入浴前、その時にやりたいことを一日1回行って、完全に自分でモードを切り替える。子どもがタオルケットを握りしめたらすぐ寝るように、「休む」切り替えをしたほうがいい。

切り替えが上手にできる人は少ないと思います。だから、オフを練習する。私も、例えば仕事で疲れているフライトの時は、頭と壁の間にブランケットを置いてフッと寝たりします。体が「休んでいいモード」を知ると、15分あれば休める。そういういたわり方もあっていいのかなと思うんですよね。自分の「切り替えスイッチ」みたいなものがあると、すごく疲れていても、一瞬寝れば元気になれるから。きちんと睡眠をとるのは絶対ですが、その上で疲れたりイライラしたらそういうことをやってあげると、フッと休めるんです。

おうちに帰ってバタバタ家事を片づけて、子どもが寝静まって旦那さんが帰ってきていなかったら、テレビを消し携帯を置いて5分休む。「この5分であと2時間はもつ」みたいな感覚になるのかなと思うので。

車や時計だって点検しないと、ずっと正常には動いていない。やっぱり常に動いていると、人間もさびるんですよ。1回解き放って、きれいにして、整えないと。自分を肯定する時間は絶対的に必要。自分のほっとする居場所を作ってあげると、何でこんなにイライラしていたんだろう、と思いますよ。

コーヒーの時間でも、バッティングセンターに行くのでも、それが自分なりのいたわり方だったらオッケー。自分らしい、元気になれる場所を持つのもいたわりかなと思います。家のオン、外のオンがあって、オフが基本寝る時しかない。だからせめてその切り替える時ぐらい、怒っても泣き叫んでもいい。結構古典的なんですけど、枕に向かって泣くとか叫ぶとか、枕を投げるとかも、おすすめします。みんな我慢するのが得意だから、ため込まないことも絶対に必要。みんな愚痴ればいいのに、って思います。悪口じゃない愚痴を、本当に信頼できる人にちょっと言うのはいいと思うんです。ちなみに私は、犬にブツブツ言っていますよ(笑)。

 

菅井悦子
1979年3月13日、宮城県仙台市出身。雑誌『non-no』(集英社)のノンノフレンドとしてモデルデビュー後、『non-no』の専属モデルに。その他、『MORE』『With』など多数のファッション雑誌で活躍。‘09年、全米ヨガアライアンスを取得。ヨガにウエイトトレーニングのメソッドを取り入れた、アッパーバランスボディヨガ(UBY)、リストラティブヨガ、マタニティヨガなどさまざまなヨガの講師、また食育指導士としても活躍中

 

聞き手:沢田聡子

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YOLO 編集部

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