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LINEやメールでは得られない? 生の息づかいを意識してみる

1分に15〜19回、一生では6〜7億回

オギャ〜ッと、この世に生まれてきてから、当たり前のように毎日繰り返し行っている呼吸。でも普段から意識することはなかなか少ないですよね。階段を駆け上がってハアハアと息が上がる時やあくびなど、吐く息が大きい時に呼吸に気づきませんか。おいしい香りがした時に鼻をクンクンと匂わせる、森林や海を訪れた時に大きく両手を広げて深呼吸。

普段、無意識に行っている呼吸も、行動や気持ちの変化によって、吸う息や吐く息の大きさや速さ、リズムが変化しているのですね。

呼吸とは、呼吸筋の収縮により肺が膨らんだり萎んだりしながら、酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出しガス交換を繰り返す働き。主に横隔膜を中心に呼吸筋が働き、肺の運動量が決まります。

私達は日常生活で1分間に約15〜19回の呼吸を繰り返しています。これを一生で約6〜7億回ほど繰り返すと言われています。全身の全細胞や毛細血管に至るまで酸素を届け、生命活動を続けることができるのも、呼吸による酸素吸入のおかげ。

スポーツやトレーニング時は、日常時よりもさらにエネルギー代謝し続けるための酸素が必要不可欠です。

“吸う”と“吐く”を繰り返す呼吸は、“息をする”とも言いますよね。具体的には、“息を吸う”と“息を吐く”、私達は呼吸によって息を体内に取り入れているのです。そして、息がもたらす効果が、体だけでなく、心にまで影響していることを普段の何げない日常会話に取り入れているのです。

息に対する感性

自分の呼吸や息を観察するだけでなく、相手や他人の呼吸や息を感じる時ってありますよね。「息づかいを感じる」など、目には見えないけれど見ることができる静かなる私達の能力。

寝息、吐息、ため息……生意気。あ、これは違う意気ですね。

さらに、息を止める様子を表した言葉には「息を凝らす」、息を凝らしてジッと見る、などは、自分の気配を消し、感じさせないように呼吸を止めているさまですよね。息は“気”でもあるんです。

ヨガでは、息のことをプラーナ、気と言います。生命エネルギーとも言います。いろんな言葉を通じて、“息”が“気”に含まれているのがわかります。

音楽では「息を合わせる」と言って、リズムやテンポを合わせます。その音楽作品が次世代まで渡り受け注がれていく力ある作品には、「息の長い作品」と称されます。作品の内容が作者の生命力を感じあふれている場合には、「息が通った作品」と言われますよね。

面白いほど“息”という言葉が、無意識レベルで日常に入り込まれています。

メールやチャットで日常会話をすませていると、相手と呼吸を合わせる事が少なくなりますが、 相手の呼吸に合わせてみると、ほどよい距離感が保てます。仲のいい友達と笑うタイミングが一緒だったり、カップを持ち飲み物を飲むタイミングが一緒だったりするのも、息のタイミングです。

まずは、自分がどんな呼吸をしているか観察する事から初めてみてはいかがでしょうか?

 

ライター:安藤けいこ
呼吸法ヨガセラピー実践、指導者。ヨガ歴17年、ヨガ指導歴12年。絵描き、元JSBA公認プロスノーボーダー。南米ペルーのセラピー施設でヨガ指導担当。2014年日本帰国。神奈川県逗子市在住

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