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女心を激しく揺さぶった男・太宰治が教えてくれるちょっと心に響く言葉

又吉直樹も心酔する太宰治

無頼派とよばれる作家、太宰治。挫折や女性問題などさまざまな波乱を抱えていた太宰は、玉川上水で入水自殺します。当時から多くの女性の心を揺さぶり、現代もたくさんのファンを持つ彼の自虐的な言葉は、誰の中にもある「恥ずかしさ」に響くもの。立派ではなくても精一杯生きようと思わせてくれる、太宰の言葉を紹介します。

01 . 正直でなければならない

「人間は、正直でなければならない、と最近つくづく感じます。おろかな感想ですが、きのうも道を歩きながら、つくづくそれを感じました。ごまかそうとするから、生活がむずかしく、ややこしくなるのです。

正直に言い、正直に進んで行くと、生活は実に簡単になります。失敗という事が無いのです。失敗というのは、ごまかそうとして、ごまかし切れなかった場合の事を言うのです。それから、無慾ということも大事ですね。慾張ると、どうしても、ちょっと、ごまかしてみたくなりますし、ごまかそうとすると、いろいろ、ややこしくなって、遂に馬脚をあらわして、つまらない思いをするようになります」(『一問一答』)

02.  多くの人の世話になった

人の世話にばかりなって来ました。これからもおそらくは、そんな事だろう。みんなに大事にされて、そうして、のほほん顔で、生きて来ました。これからも、やっぱり、のほほん顔で生きて行くのかも知れない。そうして、そのかずかずの大恩に報いる事は、おそらく死ぬまで、出来ないのではあるまいか、と思えば流石に少し、つらいのである。実に多くの人の世話になった。本当に世話になった。(『帰去来』)

03. けなげにすっくと

三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすっくと立っていたあの月見草は、よかった。富士には、月見草がよく似合う。(『富嶽百景』)

04. 言いたい事は、作品の中で

私は、私の作品と共に生きている。私は、いつでも、言いたい事は、作品の中で言っている。他に言いたい事は無い。だから、その作品が拒否せられたら、それっきりだ。一言も無い。(『自作を語る』)

05. 一日一日だけが、とても大切

朝めざめて、きょう一日を、充分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。私は、嘘を言わなくなりました。虚栄や打算で無い勉強が、少しずつ出来るようになりました。明日をたのんで、その場をごまかして置くような事も今は、なくなりました。一日一日だけが、とても大切になりました。(『私信』)

06. 自身の無さから、のがれる事はできません

私たちは、当分、自信の無さから、のがれる事は出来ません。誰の顔を見ても、みんな卑屈です。私たちは、この「自信の無さ」を大事にしたいと思います。卑屈の克服からでは無しに、卑屈の素直な肯定の中から、前例の無い見事な花の咲くことを、私は祈念しています。(『自信の無さ』)

 

 

出典:青空文庫
ライター:沢田聡子&YOLO編集部

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