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タテマエで話してしまう自分が嫌になった時のヨガ的アドバイス

心にもないのに、相手が気持ちいい言葉=タテマエを口にして、場を収める…。一つの技術ではあるけれど、自分の中に気持ち悪さが残りますよね。そんなケースが増えてくると、どんどん自分が嫌になってくるかもしれません。そういう時、自分とどう向き合ったらいいでしょうか?

丁寧なポーズ解説の他、ヨガの教えをベースに、50人の部下を持っていた社会人経験などから、生き方を考える座学にも定評のあるヨガ講師・井上英樹先生に聞いてみました。

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今、話していることは「嘘」だと自覚する

タテマエで話してしまうというのは、言い方を変えると「嘘をついている」ということ。本心を話さないのは、相手にも自分自身にも嘘をついていることになるのです。

では、タテマエを言ってしまうのはなぜでしょうか?

一つは、相手に嫌な思いをさせたくないのかもしれません。でも、それは気を使いすぎていると思います。言い方は考える必要がありますが、聞いた話をどう判断するか、判断と感情を加えるのは相手の問題です。ボールを一度投げたら、相手がどう受け取るのか、どう投げ返そうとするのかまでは考えなくていいのです。

もう一つは、人によく見られたいのですかね。組織の中で出世したいという人もいるかもしれません。だから、上司や同僚にタテマエを話して、いい顔を向ける。それが、自分の心とは裏腹でも。それはムダな時間を使っている気がします。

嘘をついていると、真意が伝わらないから、噛み合わない会話をしたり、進めてからお互いの考えがすれ違っていたことに気づいたりしますよね。また嘘を内緒にしていると、次の話も嘘を重ねていかないといけないので、いろいろな人が巻き込まれた上に、どんどん混乱してしまうでしょう。そういう状態は、コミュニケーションとしてはすごく遠回りをしていることになってしまうんです。だから、どんな場合でも、正直に向き合うことが一番です。

嘘を言わないためには「今に情熱を注ぐ」

「タテマエを言ったほうが丸く収まる」と考える人もいるでしょう。けれど、結局は収まっていないと思います。一時的にトラブルになってもいいから、本心をぶつけ合うべきなのです。

本当のことを言えないのは、自分に自信がないからだと思うんですが、大事なのは自信ではなくて、そこに“情熱”があるかないかではないでしょうか。行動に情熱があるなら、嘘は言えないし、相手のぶつかることもできます。

ヨガには、過去や未来に振り回されず「今」という時点にとどまり、そこでできる精一杯のことをする、という考え方があります。先ほど言った“情熱”も「今、精一杯」行動しているか、と通じること。今、持っている事案についての情熱、今話している相手とのコミュニケーションに対しての情熱など、「今」に対してどう行動するかというのは、「いかに情熱を燃やすか」ということなんです。そして、今に情熱が持っていれば、相手と真剣勝負ができるから嘘は必要なくなります。

相手の気持ちを配慮してシンプルに話す

情熱を持って相対する心構えができたら、次に大事なのは、相手の気持ちを配慮しながら、言い方を考えること。真剣勝負ですが、あえてぶつかる必要はありません。知恵を磨きましょう。相手を怒らせない、傷つけないで、自分の本音をきちんと伝える方法はいくらでもあります。言葉の使い方などは、本でもインターネットでも勉強する方法はあちこちにあるんです。

また、相手に話を合わせる必要はありません。それでも闘わなくていい方法は、自分にとって「違うな」と思うことがあっでも「ノー」とは言わない。同意できることに対して「イエス」を言うだけにします。そうすれば、あなたは嘘を言わなくてすみますよね。

ものごとはシンプルに考え、シンプルに答えるほうがいいんです。複雑に考えて、気を使いすぎたり、裏を読みすぎたりすると、うまくいくこともうまくいかなくなります。シンプルにすれば、本当に必要なことが見えやすくなります。

そして、嘘を言わなくていいコミュニケーションのスタイルを持ち、言葉を洗練させていきましょう。

 

 

ライター:豊田紗江
監修:井上英樹
アシュタンガヨガ正式資格指導者 Level 2。国内外でアシュタンガヨガの練習を積む。2018年南インドのマイソールKRJAYにてアシュタンガヨガの正式指導資格Level 2を取得。レギュラークラスの他、全国各地でのワークショップも多数。ドイツやカザフスタンなど海外での指導も多い。オーガニックコットン+藍染のヨガウエアをプロデュースhttp://www.afromasters.com

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