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天才バレエダンサー「セルゲイ・ポルーニン」 のドキュメンタリー映画

バレエダンサーの苦悩と人生
『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

バレエダンサーの世界は実は厳格な階級制。人気、実力ともに世界でトップクラスの英国ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet)も例外ではなく、主役級の役を踊れるダンサーはごくわずか。その最上級の階級「プリンシパル」に最年少で昇進したダンサー、それがこの映画の主人公セルゲイ・ポルーニンです。

セルゲイ・ポルーニンは19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、2年後人気のピークで電撃退団。どこか別のバレエ団に移籍するのでは? とその動きに注目していたバレエファンも多かったのですが、彼は表舞台から忽然と姿を消してしまったのです。

この映画はドキュメンタリー。ウクライナ出身の彼が、どのようにしてバレエと出会い英国に渡ったか、ロイヤル・バレエ団の生活、そして退団後を淡々と映し出していきます。

家族は皆、彼をバレエ学校に通わせるために大変な苦労をしました。そのインタビュー。それを背負うことになった彼の独白。天才ダンサーの知られざる苦悩の深さに、バレエを知らなくても、セルゲイ・ポルーニンの人生に引き込まれます。

家族や仲間の証言と本人の思いを両方知った後、バレエ学校時代の映像を見ると、もうこの時から彼は信念をもって踊りに取り組んでいたということを感じました。

彼が再び注目を集めたのは、意外にもインターネットでの映像。グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMV。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督したこの映像。映画の中では、作り上げられた過程も見られるので、ぜひそちらも期待してください。

彼がこの映画について語ったインタビューの中の言葉がとても印象的で、たくさんの人が彼に、彼の踊りに、その生き方に、惹かれる理由がわかったような気がしました。


© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
監督:スティーヴン・カンター
『Take me to church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
http://www.uplink.co.jp/dancer/

 

2017年7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
写真:© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
ライター:幸雅子

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