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「心」ってどこにあるの?意味や役割のないものが「心」を育む理由

2019/02/12

そもそも「心」ってどこにあるの?

「心」は英語なら、heart, will, thought, mind, spiritなどと使い分けます。でも日本語ではすべて「心」。「心」って、とてもふわっとしていて包容力のある言葉だと思いませんか?心ってどこにあると思いますか?

ヨガでは、心は体の内側全体にあると考え、心をひとくくりにせずに分析します。びっくりした時やうれしい時、無意識に胸を抑えますよね?感情のことを心で言う時はハートです。ヨガはそこに一番大切なものがあると考えられています。

ハートの奥に空間がある?

インドの哲学「ヴェーダ」では、ハートの奥に「KHAM(カム)」という空間があると考えられています。そこに大きな広がりのある状態が「スッカム=喜び」、狭くタイトになった時の感覚を「ドゥッカム=苦しみ」と名づけられ、カムの状態で幸せか苦しみかが決まっています。

心が踊りだしたり、心が痛んだりする時って、喜びや苦しみをハートで感じるという感覚はしっくりきますね。

「心」の働きをキャッチしてる?

現代は脳科学が発達し、脳を重視しているから、脳から生まれるものが心だって感じやすいのかと思います。

本当に自分はどうしたいのか、どう感じているかというよりも、必要性とか効率とか、人にどう思われるか…など頭で考えてばかりで、感じる力がどんどん鈍っていませんか?

意味のあるものや役割のあるものだけに囲まれて生活していると、意味のないものに耐えられなくなってしまいます。意味で満たされすぎると息苦しいからこそ、私達は自然やアート、意味でない世界を本能的に求めて、バランスを取ろうとしています。

自分の体を掃除して探検して

石の一つひとつ、砂一粒には意味がないし、木々にも意味はない。むしろ意味を超えたもの、芸術も同じ。

心の部屋の窓を閉めきったままにせず、換気して、掃除してキレイにしていけば、自分の体を探検でき、心の働きを感じることにもつながっていきます。

意味だけを求めることをから離れ、思い込みすぎずに、自然やアートの中に身を置いてみて、体の隅々の小さな反応をキャッチしようと意識を向けてみてはいかがでしょうか?

ライター:安藤けいこ
出典:『Yogini』vol.62/「目に見えないから知りたい「心」はどこにあるの?」
監修:稲葉俊朗/医師。東京大学医学部附属病院循環器内科助教。東京大学医学部山岳部監督、涸沢診療所所長を兼任。
監修:森田尚子/クリシュナマチャリアのヨーガ正式指導者。ヴェーディック・チャンティング正式指導者、ヨーガスートラ講師。YOGA CAKRA主宰。

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