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それって愛の証拠!?「デートDV」あなたは大丈夫?

「殴る・蹴る」だけが暴力じゃない

DV(家庭内暴力)は知ってますか?これは結婚した夫婦の間の暴力のこと。“デートDV”とは、「結婚はしていないけれど、デートするくらい親密な間柄の二人の間に起こる暴力」のことです。「暴力」というと、殴る蹴るといったものを想像しますが、デートDVが暴力と位置づけるものは他にもあります。

「身体的暴力」
→殴る蹴るなど、肉体に加害する暴力。

「精神的暴力」
→暴言を言い続ける、ケータイを勝手に見るなど、精神的なダメージを与える暴力(被害者にはダメージの自覚がないこともありますが、何かしらの影響は必ずあります)。

「経済的暴力」
→借りたお金を返さない、デート代をいつも全額負担させる、など。中高生の恋愛でもこうした問題は深刻な事例があります。さらに、大人になると何百万〜何千万円のレベルで、被害が明らかになるケースもあります。

「性的暴力」
→避妊に協力しない、嫌がっているのに無理やり性行為をしようとする、など。

「行動の制限」
→勝手に出かけさせない、10分ごとにどこに行ったか報告させるなど、相手の行動を制限しようとする暴力。

デートDVは、誰でも加害者にも被害者にもなる可能性があります。

相手のことが好きすぎて起こる暴力

加害者は相手が嫌いだから暴力をするわけではありません。相手のことが好きすぎて、失いたくなくて、近くに置いておこうとすることから、暴力で相手を支配してしまおうとするのです。デートDVは、外から見ているだけではわかりにくいもの。加害者は、被害者以外に対しては温厚で、本当にいい人であることも多いからです。

そこで、被害者が共通の友達に被害を相談しても、「あの人がそんなことするわけない」と信じてもらえなかったり、「それだけあなたを心配しているんだよ。愛の証拠だよ」と言われたりすることもあります。

加害者も被害者も気づいていないかも

デートDVは、本人も気づかないことがあります。加害者が危害を加えていることに気づかないこともあるし、被害を受けているほうも、「自分に原因があるから相手を怒らせているんだ」と思って、自分の責任と考えてしまったりするのです。また、男性が加害者で女性が被害者という構図が多いですが、女性が加害者で男性が被害者というケースも少なからず存在します。

もしあなたがデートDVに関係していたら…

もし自分が危害を加えているかもしれないと不安になったら…。実は、自分が加害者かどうかは自分だけでは判断しにくいもの。時々自分の行動を振り返ったり、パートナーのようすを見て、自分の行動を見つめ直したりするといいでしょう。

自分が被害に遭っていたら…。これも自分ではわかりにくいですが、相手のことを「なんか怖い」と思ったら、それはもう被害に遭っているのです。自分に何かよくない点があると思うなら、それは直せばいいでしょう。でも、自分によくない点があったとしても、それが暴力を受けていい理由にはなりません。

身近な人が加害者だったら…。自覚がない可能性もあるため、結構繊細で、難しい問題です。でもまず、「あなたのやっていることは、あなたが大好きなパートナーのためになってないのでは?」などと伝えるのがいいかもしれません。また、素人だけでは解決できないことも多々あるので、デートDVの相談電話などに相談してみてください。

身近な人が被害に遭っていたら…。「別れたほうがいい!」などと伝えるのは逆効果です。デートDVを受けている人は、暴力を受けていても、相手のことが好きで、相手に変わってほしいと思っています。そういう時に「別れたほうがいい」と詰め寄ると、かえってかたくなになり、相手を守ろうとしたりと、隠したりするケースも。そこで、「それはデートDVであること」「あなたは悪くないこと(何があっても、どんな理由があっても、それが暴力を受けていい理由にはなり得ないこと)」「困っている時に相談窓口があること」を伝えてあげてほしいと思います。

全国の相談ダイヤルがまとまっているサイト http://ddv110.org/

まだまだ聞き慣れない言葉、デートDV。けれど、無自覚のない人も含めると、見すごすことのできない問題になってきています。まずは自分を振り返ってみてみませんか?

 

ライター:三上あずさ

お話をうかがった人
柳田正芳
1983年生まれ。中央大学卒業(専攻は社会学)。性に関する世界最大の研究者組織「世界性の健康学会」の公式委員会YOUTH INITIATIVEのメンバー。思春期若者世代の性の悩み相談・悩み解決に携わる。その他、「両親学級」で講師をつとめたり、大人の性の相談を受けるなど、民間活動から行政の依頼事業まで幅広く活動

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