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『枕草子』の著者が書いた 今も昔も変わらぬ男と女の恋

1000年たっても、男も女も変わらない?

『枕草子』の著者である、平安キャリア女子の清少納言。彼女は、宮仕えをする中で多くの貴公子と親しく接し、二回の結婚も。『枕草子』に現れるその男性観・恋愛観をヒントに、今も昔も変わらない、男女の本音をさぐりましょう。

01. 人前に立つならいい男じゃないとダメね

「説教の講師は、美男子なのがよい。夢中になって、ひたと講師の顔を見守っておればこそ、その説き聞かせる仏法のありがたさも感得できるというものだ」

【現代語超訳】
せっかく話を聞くなら、やっぱりいい男がいいわよね〜。その顔がしゃべるから、聞く気にもなるし、ちょっと外してたって何か良いことを言ってくれてる気になって、「ああ、今日はいい話聞けた〜」ってなる。逆に言えば、人前に立つなら、ちゃんと男を磨いとけって!

02. あの子と私のどっちが好きなの!?

いったい、人に第一に愛されるのでないならば、愛される甲斐もない。いっそ、そんなことなら、かえってにくまれて、ひどい扱いを受ける方がましよ。二番目、三番目などには死んでもいや。断然、第一ということでありたいわ

【現代語超訳】
彼女をもう好きじゃないって言ってるけど、ホントなの?私は一番じゃないと嫌だからね。二番手や三番手なんかに成り下がるなら、嫌われるほうがまだせいせいする。死んだほうがましよ。

03.
彼の名前が聞こえるだけでドキッ

いつもの所でない所で、特にそれも、世間に隠して公然の関係ではない恋人の声を聞きつけた時は、どきどきするのも当たり前だが、ほかの人が、その人のことを話題にのぼせたりにするにつけても、まず、どきどきするものだ

【現代語超訳】
ふとした場所、思いがけない場所で、予期せぬ時に彼の名前や話題を聞くと、ドキドキしてしまう。誰も私が彼のことが好きだなんて知らないのに、勝手に顔が赤くなってしまう…。話に入りたいけど、余計なことを言っちゃいそうで、ダメ。ああ、私ってやぱり彼のこと好きなんだな〜。

04. どこまで行ってもわかり合えないのかな…

遠くて近いもの
極楽。舟の道中。男女の仲

【現代語超訳】
お互いのことが好きだからこそけんかしちゃったりするし、やきもちもやいちゃうし、自分のほうを振り向いてほしって思う。きっと彼も同じように思っているんだと思うけど、でも、その気持ちも私のほうが深いような気もしてしまう。どんなに話しても、どんなに抱き合っても、彼の心は私のものになりきらないのが、せつない。

05. まったく自分のことばっかり!

やはり男というものは、人に気の毒だとか、人の思わくを気にするとか、そんな感情には無縁の存在であるらしい

【現代語超訳】
やっぱり男は結局自分のことばっかり。私がどう思ってるとか、かなしいとか、寂しいとか、そういうことわからないのかな!彼女に優しくしなきゃとか思わないの?もう!…バカ。

06. 納得いかない!何でそこで優しくなれるの…

男というものは、やはり女の私たちから見て世にも奇妙な、合点のゆきかねる心を持った存在ではある。

【現代語超訳】
私がこんなに泣いてるのに、わがままばっかり言ってるのに、何でニコニコしてるの?どうして、そんなに優しくしてるの!こんなに嫌なこと言ってるのに、どうして「大丈夫だよ」とか言うの?何考えてるかわからない!優しくていじわる。

07. 彼がいてくれて…よかった

風などが吹いて荒模様の夜、男のやって来たのは、頼もしくて、うれしくもあろう。

【現代語超訳】
悪天候の時とか、地震のあった時とか、どうしようもなく怖い時、彼が大丈夫って連絡くれたりすると、すごくホッとする。頼もしくて、声を聞いただけ怖さなんて吹き飛んじゃう。ああ、彼でよかったなって、心のそこから思う。ありがとう。

 

 

出典:『新版 枕草子』(石田穣二訳注、角川日本古典文庫)
ライター:沢田聡子&YOLO編集部

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