炊飯器で作る簡単レシピ！真空低温調理でしっとりジューシー「自家製ロースハム」

ご飯を炊くだけでなく、実はおかず作りにも便利な炊飯器。今回は、そんな万能家電・炊飯器と、耐熱性の保存袋を使った「自家製ロースハム」を紹介。かたまり肉をシンプルに調味して真空パック。炊飯器に入れてほったらかしておくだけで極上ハムの完成です！

真空低温調理のキホン

真空低温調理の基本さえ押さえておけば、本格派のロースハムやコンフィ、人気の鶏ハムによだれ鶏など、真空低温調理ならではのジューシーで柔らかな味わいを自宅で手軽に味わえます。

【1】材料を袋に入れて密封する

耐熱性の保存袋に食材や調味料を入れ、空気を抜いて口を閉じる。

【2】熱湯を注ぐ

炊飯器に入れ、かぶるくらいの熱湯を袋に直接あたらないようによけて注ぐ。
※袋が浮く場合は、落としぶたや耐熱皿などを上にのせて沈める。

【3】炊飯器で保温する

ふたをして保温モードでそのままおき、低温調理する。

【4】でき上がり

ふたをあけ、保存袋を取り出して完成。

注意点

レシピでは5.5合炊きの、圧力機能のついていない炊飯器を使用。圧力機能のついた炊飯器の場合は取扱説明書に従い、保温調理は保温温度を70～72度が目安に行う。保温温度はメーカーや機種によって異なるので、確認のうえ調整すること。また、保温調理で使用する保存袋は耐熱性のものを使用し、炊飯キーは絶対に押さないこと。

自家製ロースハム

真空低温調理のキホンを参考に、しっとりジューシーな自家製ロースハムを作ってみましょう！

材料（4人分）

・豚肩ロースかたまり肉…400g

［A］
・塩…小さじ1
・砂糖…小さじ1
・こしょう…少々

・ディジョンマスタード…好みで適量

作り方

【1】豚肉を下ごしらえする
豚肉は全体にフォークを刺して穴を開け、［A］をもみ込む。下のポイントの写真の要領で豚肉をラップで巻く。

【2】炊飯器で保温する
上記の「真空低温調理のキホン」の要領で、耐熱性の保存袋に【1】を入れ、空気を抜いて閉じ、炊飯器に入れてかぶるくらいの熱湯を注ぐ。ふたをして保温モードで1時間おく。取り出して豚肉を薄く切って器に盛り、好みでマスタードを添える。

ポイント

豚肉に味がなじむよう、フォークで穴をあけ、調味料をまんべんなくまぶす。

ラップに豚肉をのせ、手前から巻いて左右を折り、ぴっちりと包む。

レシピ考案：料理家・星野奈々子

フードコーディネーター。ITエンジニアとして働きながら本格的に料理を学ぶ。退社後、ル・コルドン・ブルー代官山校 フランス料理ディプロマを取得、祐成陽子クッキングアートセミナーを卒業し、独立。フレンチから和食、エスニックと幅広いジャンルを得意とし、作りやすくておしゃれなレシピが人気。企業や雑誌・書籍のレシピ開発やフードスタイリングを中心に活躍している。『ほったらかしレシピ』『スープごはんと煮込みごはん』（ともに小社刊）、『はじめての台湾料理』（PARCO出版刊）など著書も多数。
http://www.hoshinonanako.com/