焼き魚、照り焼き、フライ…いろんな調理法で楽む『魚のっけ弁当』レシピ・作り方

ご飯の上におかずをのせた、簡単のっけ弁当。おかずをたっぷり食べられて、ご飯がモリモリ進みます。今回はそんな、ボリュームもあって見た目も華やかなのっけ弁当の中から『魚のっけ弁当』を紹介。

魚のおかずはお弁当には難しいと思われがちですが、意外と便利です。定番の焼きさけのほか、照り焼き、フライ、天ぷら、煮魚などもおいしい。気になる魚の臭みは、おかずをしっかり冷ましてから詰めれば問題なし！　魚のおかずはご飯に直接のせず、のりや青じそ、バランなどを敷くと◎

かじきの照り焼き弁当

ご飯が進む照り焼き。かじきのほか、さけやぶりなどもおすすめ。ちょっと多めのみりんで煮からめ、よく冷まして味をしっかりなじませる。チンゲンサイ菜をフライパンで素焼きにして大胆にのせ、のりを巻いた卵焼き、ちくわとさつま揚げ、オクラの煮もの、昆布のつくだ煮を添えて。

メインおかず

●かじきの照り焼き
［材料］（1人分）
・めかじき…1切れ
・みりん…小さじ2
・砂糖…少々
・しょうゆ…小さじ2
・サラダ油…少々

［作り方］
1．めかじきは大きければ半分に切り、サラダ油を熱したフライパンに入れて中火で両面を焼く。
2．火がしっかり通ったら、みりん、砂糖、しょうゆの順に加えて全体にからめ、汁気がほぼなくなったら火を止める。

副菜

●のり卵焼き
［材料］（作りやすい分量）
・卵…2個
・みりん…小さじ2
・しょうゆ（または麺つゆ）…少々
・焼きのり（全形）…1枚
・サラダ油…少々

［作り方］
1．卵を溶き、みりんとしょうゆを混ぜる。のりは卵焼き用のフライパンよりひとまわり小さく切る。
2．フライパンに油を熱し、中火にして卵液を流し、全体を箸で混ぜて厚さを均等にする。8割ほど火が通ったら、弱火にしてのりをのせる（下記の［ポイント］参照）。
3．奥から3回ほど巻き、火を止めて粗熱が取れるまでおき、余熱で完全に火を通す。
＊冷めるとのりがふやけてきれいに切りにくいので、温かいうちに切る。

［ポイント］切ったときにうず巻きができるよう、のりを全面に敷く。

●チンゲン菜の素焼き
［材料］（1人分）
・チンゲン菜…1／2株

［作り方］
1．チンゲン菜は長さを半分に切る。根元の茎の部分から縦に3～4等分に切る。フライパンに並べて素焼きにし、焼きめがついたら裏返して同様に焼く。

●ちくわとさつま揚げ、オクラの煮もの
［材料］（1人分）
・ちくわ…1／2本
・さつま揚げ…1枚
・オクラ…1本
・麺つゆ（希釈したもの）…100ml

［作り方］
1．ちくわは斜め切りにし、さつま揚げは半分に切る。オクラは3等分に切る。
2．鍋に麺つゆを入れ、ちくわとさつま揚げを入れて中火で5分煮る。オクラを加えて30秒煮たら、火を止めてそのまま冷ます。

『魚のっけ弁当』のバリエーション

さけ弁当

塩さけを焼き、冷まして青じその上にのせる。シュウマイを揚げ焼きにしている間に、きのことピーマンを電子レンジで加熱してポン酢あえに。ゆで卵も添えて。

かじきのみそバター弁当

マッシュルームをバターで炒めて取り出し、みそとみりんに漬けたかじきを焼いてみそバター風味に。三つ葉を敷いてのせ、にんじんの甘煮、レンジ加熱した菜の花を添える。

黒米ご飯とかじきの照り焼き弁当

かじきは照り焼きにし、黒米ご飯にバランを敷いてのせる。かじきは淡泊なのでお弁当に入れやすく、重宝する食材。副菜はキャベツとベーコン炒め、卵焼き。

レシピ考案：料理家・長谷川りえ

料理研究家。大手食品会社で商品開発を担当し、多くのヒット商品を生み出す。その後、レストラン、フランス菓子店、料理研究家のアシスタントを経て独立。雑誌や書籍、テレビなど幅広い分野で活躍中。また、神奈川県「三浦半島はイタリア半島プロジェクト」の発案者としても活動。20年ほど前から夫のお弁当作りをはじめ、ブログで日々のお弁当を紹介。著書に『園児べんとう』『すぐ作れて毎日使える！　10分常備菜100』『繰り返し作りたくなる！　ラク弁当レシピ』（すべて小社刊）、『青空ピクニック弁当』（イカロス出版）など多数。

●「家族へ　健康弁当 」http://riesan.exblog.jp