レモンの風味を閉じ込めしっとり仕上げた「レモンのビジタンディーヌ」レシピ・作り方

さわやかな香りときりりとした酸味が人気のレモン。ポストハーベスト農薬の心配のないレモンなら、果肉や果汁はもちろん、皮まで余すことなく使えるところが魅力です。こちらでは、レモンをまるごと使ったバリエーション豊かなお菓子を紹介。レモンのさわやかな香りが加わって、ひと味違ったおいしさを楽しめます。

今回は、「レモンのビジタンディーヌ」を紹介。ビジタンディーヌとは修道女のこと。ロレーヌ地方の修道女により作られたことが名前の由来です。材料はフィナンシェと同様ですが、レモンを加えてアレンジ。高温で焼いてバターやアーモンド、レモンの風味を閉じ込め、しっとり仕上げます。

レモンのビジタンディーヌ

［材料］（5cm×8cmのボート型16～17個分）
【A】
・アーモンドパウダー…50g
・薄力粉…80g

・上白糖…120g
・卵白…3個分
・無塩バター…120g
・レモンの皮のすりおろし…1／2個分
・レモン果汁…大さじ1
・ラム酒…大さじ1

［準備］
・バターはボウルに入れて湯せんにかけて溶かし、人肌程度に冷ます。
・ 卵白はよく溶きほぐす。
・ 型に薄くバターを塗り、強力粉（ともに分量外）をまぶして余分な粉を落とす。
・ オーブンを200℃に温める。

1．粉類や卵白を混ぜる

ボウルに【A】をふるい入れて上白糖を混ぜる。卵白を中央に入れ、泡立て器で中心から円を描くように混ぜ、まわりの粉をくずすようにしながらよく混ぜる。

2．バターを混ぜる

1に溶かしたバターを少しずつ加えてよく混ぜる。

3．レモン汁などを混ぜる

2にレモンの皮、レモン果汁、ラム酒を加えてさらに混ぜる。

4．型に流す

天板に型を並べ、3を丸口金をつけた絞り袋に入れて型の八分目まで絞り入れる。

5．焼く

200℃のオーブンで17～18分焼き、型から出してケーキクーラーに取って冷ます。

レシピ考案：料理家・齋藤真紀（さいとう まき）

お菓子・料理研究家。洋菓子店でパティシエとして勤務したのち、フードコーディネーターの柳瀬久美子さんに師事し、独立。素材の持ち味を生かした、作りやすくておいしいレシピが人気で、雑誌や書籍、広告、企業の商品開発など幅広い分野で活躍。『小麦粉・卵・乳製品ゼロ！ 15分でできる！ 米粉の蒸しパン』『りんごのお菓子』（ともに小社）、『たっぷり作ってずっとおいしい！ 簡単おかず作りおき おいしい230レシピ』（新星出版社）など著書も多数。