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ウェットスーツの正しい手入れ・洗い方と保管方法|サーフィンの基本

日本で年間を通じてサーフィンをする場合、ウェットスーツは1種類じゃ足りなくなる。数種類揃えるにはコストがかかるからこそ、1つ1つを大事に扱いたい。

「サーフィンの基本」
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ウェットは想像以上にデリケート

想像してみてほしい。新品のタイヤを野ざらしにしたらどうなるのか。そのうちにタイヤが乾燥し、ひび割れるなど劣化してしまうだろう。ウェットスーツも同じだ。ウェットスーツの原材料は基本的にゴムで、それを加工して製品になるわけだが、メインテナンスをまったくせず、放ったらかしにするとヒビ割れたり、裂けたり、硬くなったりしてしまうのだ。

ウェットスーツは本来、海に入ったときの体の冷えを軽減させるためのもの。その上でなるべくサーファーが動きやすいように各ウェットスーツメーカーが趣向を凝らして製品を開発している。しかし、当然のことながら硬くなったウェットは運動性能が落ちるし、ヒビ割れたら水がウェット内に侵入して保温性は著しく落ちてしまう。

それらの劣化を防ぐ基本的な考え方は、日光にさらさない、海水を洗い出す、畳んで保管しない、ということ。ウェットは想像以上にデリケートなのだ。

マジックテープは閉じる

ウェットスーツの着脱時に開口部となるのが首から肩にかけての部分。そこを閉じるには、メーカーによって主にジッパーとマジックテープを使い分けているが、マジックテープを使用している場合は、常に閉じて保管をするように心がけよう。開口部を開けたままにするとマジックテープにチリやホコリがつき、粘着力が落ちてしまうからだ。そうなると海の中でも海水が侵入しやすくなる。

小さなキズはウェットボンドで直す

サーフショップに吊るしてあるウェットには「爪を立てないように」という注意書きがある。それは爪が引っかかってウェットに傷がついてしまうのを防ぐための注意喚起なのだ。もちろん自宅などで取り扱う場合も同様の注意が必要になってくる。それでも不意になにかに引っ掛けて傷がついた場合は、市販のウェットボンドを使用して直すようにしよう。

畳んで保管しない

できるだけサーファーが快適にサーフィンを楽しめるように、各ブランドは運動性能の向上を考慮してウェットを極限まで柔らかくなるように仕上げているわけだが、逆にいえばシワや折り目ができやすいということでもある。だから、保管するときに衣服と同じようにきっちり畳んで保管すると、折り目ができ、そこからヒビ割れたり裂け目ができたりしてしまう。

厚手のハンガーで吊るす

原材料がゴムのウェットスーツは繊細で、しかも各メーカーが企業努力をして究極まで柔軟になるように開発している。つまり、逆に言えばちょっとしたことで折りジワができたり、型が崩れたりしてしまうということ。それを防ぐには、ウェットをハンガーに吊るし、しかも厚手のハンガーを使用するのが最も効果的。シワができづらく、肩周りの型崩れも防ぐことができる。細いハンガーを使うとウェット自体の重みで肩にハンガーの跡が残り、そこから劣化を引き起こしてしまう。

日光の下に干さない

タイヤのゴムと同じように、ゴム製品であるウェットは日光が大敵な製品だ。ウェットを乾かすときに日光に当てるのは仕方がないにしても、そのまま放置しておくと、日光の熱によって劣化が進み、ヒビ割れなどを引き起こしてしまう。少なくともウェットが硬くなっていくのは間違いない。乾いたなと感じたら、面倒でも直射日光の当たらない日陰に移動させて保管するようにしよう。

ウェットは真水でもみ洗い

意外に思うかもしれないが、ウェットスーツの大敵は海水だ。海から上がったあとは海水まみれの状態でそのまま放置しておくと、劣化が早まってしまう。使用後は面倒でも毎回、バケツなどの容器に入れて真水を流し込み、ウェットを揉むようにして海水を出そう。ただし温水は厳禁。ウェットを貼り付けているボンドが溶ける要因となってしまう。

 

注意点をしっかり覚えておけば、ウェットスーツをより長持ちさせることができる。他のギア同様、しっかりと手入れをしよう。

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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