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沖を目指す前に知っておきたいルールとリップカレントのこと|サーフィンの基本

ここでは、サーフィンを安全に気持ちよく楽しむための優先ルールと、沖に行く前に知っておくべき波のやり過ごし方、リップカレントの利点と危険性を解説する。道具をそろえて、いよいよ海に入ろうというビギナーは、ぜひ確認を。
「サーフィンの基本」
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サーファー最大の“罪”は乗ってくる人のジャマをすること

サーファーがやってはいけない最大の“罪”は、乗ってくるサーファーのジャマをすること。サーフィンとは波に乗る行為に他ならない。海に向かうのも、沖に出るのも、すべては波に乗るためだ。その行為を妨げるようなことは、何であれあってはならないことである。

沖に出る際は、遠回りになろうとも、サーファーが乗ってきそうな所は避けてパドルするように心掛けたい。もしサーファーが乗ってくるラインを塞ぎそうになった時は、すでに波がブレイクしている方向に漕いで、たとえ自分が波に巻かれてでも避けるようにする。それでも万が一避けられずにジャマをしてしまった場合は、素直に非を認めて一言「ゴメンナサイ」と謝ろう。

ただし、接触事故の可能性がある場合は例外だ。どうしても避けられず、乗ってくるサーファーもあなたに気づいていないような時は、大声を出して相手に避けてもらうしかない。ボードがぶつかりそうな時は、海に潜って逃げることも選択肢として想定しておこう。

いずれにせよ、事故を未然に防ぐには、サーファーが乗ってきそうな所に初めから近づかないことだ。ましてサーフィンを始めたばかりで技術が未熟なら、サーファーを避けることも難しいはず。お互いに嫌な思いをしないためにも心がけておこう。

どんな状況でも優先ルールは必ず守る

サーフィンは波に乗っている人が優先。人でゴッタ返しているように見えて、ラインを塞がないようみんなルールを守っている。

沖では群れるな。騒ぐな。ハッスルする奴は嫌われる

サーフィンを始めたばかりの人は、つい人が入っているところを目指して沖に向かいがち。確かに上手いサーファーがそこにいれば、波待ちをする場所として正しい気がするし、何よりも周辺にサーファーがいると、安心感があるだろう。けれどもすでにそこでサーフィンをやっている人達はどう思うだろうか?人が増えることで自分に回ってくる波が減ると考えるかもしれないし、もしかしたら仲間だけで波を回していたのに、あなたがそこに加わったことで雰囲気が壊れてしまったなんてことも考えられることだ。サーフィンは一人でやれる個人的なものではあるものの、周りのサーファーに気を配ることがとても重要だ。サーフポイントの近くに暮らすローカルサーファーやプロサーファーなど、上手いサーファーほどそういった気配りが上手いものである。世界で最もサーフィンが上手いとされるケリー・スレーターでさえ、日本に来たらビジターとして遠慮しながらサーフィンしているほどだ。大勢で海に入る、大声でしゃべる、波が来たら周りにお構いなくパドルするなどは、言語道断。いきなり波のいいピークに行くのではなく、インサイド寄りで様子を見ることが大切。“わかっている”サーファーほど、周囲に気を配りながらサーフィンしていることを肝に銘じておこう。

混雑している海には入らない

これほどまでに混雑していたら、気を配っていたら波に乗れないのも事実。そんな日は海に入らないのが賢明だ。

“イケてる”サーファー4箇条

・大勢で海に入らない
・はしゃいだり大声で話したりしない
・いきなりピークに行かない
・波は取り合わずに分け合う

沖に出る時は、サーフビートを読んで無駄な体力を使わない

海に入り、パドリングしながら幾つかの波を越えて、やっと沖に出たころにはヘトヘト……。周りを観ると、繰り返し波に乗って沖に戻ってきているにもかかわらず、疲れた素振りをまったく見せないサーファーがほとんどで、体力の差に愕然とする……。なんてことはサーフィンを始めたころによく味わう苦い経験の一つ。サーフィンを続けていけば自ずと胸板が厚くなり、腕も太くなって、パドリングで疲れない筋力が備わってくるものであります。さらに上手いサーファーは疲れない幾つかのパドリングのコツを知っていて「サーフビートを読む」こともその一つに挙げられる。

サーフビートとは、波がやってくる周期のこと。波はある一定のリズムでまとまってやってくる。海に入る前にしっかりと観察しておけば、どれ位の周期で、何本位の波がやって来るかを読むことができる。

沖に出る際は、波が来ている時に漕ぐのはなく、波が収まった時に漕いだ方がラクなのは言うまでもない。足が着くギリギリのところまで歩いていき、そこで波が収まるのを待ってからパドルアウトすると、体力を温存できるのだ。もし波待ちしたい沖がそれほど遠くなければ、波が収まった隙にスピードをつけて一気に漕いだ方が、ラクなことが結構あることも知っておこう。

パドリングスピードも強弱を付ける

パドリング中もサーフビートに合わせて漕ぐスピードに強弱を付けると、効率よく沖に出ることが可能だ。

サーフビートを読むコツ

・波は一定の周期でやってくることを理解する
・足が届く所までは歩いて体力を温存する
・波がくる周期はやり過ごす
・波がこない周期で距離を稼ぐ

リップカレントは“諸刃の剣”。味方につければ、心強い

沖に向かう水の流れがリップカレント。上手く利用すればラクして沖に出られる半面、沖に流されてしまう危険を伴う。

沖に出る際に、サーファーの敵にも味方にもなるのが、リップカレントだ。リップカレントとは沖に向かって流れる水の流れのこと。この流れを利用すれば、簡単に沖に出られる半面、沖に流されて戻って来られなくなる危険性もあるからだ。

リップカレントは波によって岸に打ち寄せられた水が、沖に戻っていくことで発生する。打ち寄せられた水は海底が深い所に集まって、リップカレントとなって沖に流れる。リップカレントを見つけるコツは、波が割れていない所や海面がザワついている所を探すことです。なぜなら、波は海底が浅い所にぶつかってブレイクするため、波がないということは“深い”ということになり、つまりはリップカレントがある可能性が高いというわけだ。リップカレントを見つけられれば“流され”ながら、ラクに沖に出られる。けれども意図せず沖に流され過ぎた際は、非常に危険です。そんな時はリップカレントに逆らってまっすぐ岸に戻ろうとせず、岸と平行して横方向にパドルすると離れることができる。またリップカレントは海に向って伸びた堤防や消波ブロックなどの人工物に沿っても発生しやすい。もしパドル力に自信がなければ、そういったリップカレントは避けるべき。なぜなら波に巻かれて人工物にぶつかる事故になりかねないからだ。

 

今回は、サーフィンの基本的なマナーである優先ルールや、波を狙いに行く前に確認しておきたいサーファーとしての心構えなどをまとめた。
これらを心に留めつつ、ハッピーなサーフィンライフを楽しもう!

「サーフィンの基本」はこちらから。

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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