悩める女子サーファーいらっしゃい!フロントサイドの波とは?サーフィン講座
NALU 編集部
- 2021年10月29日
その巧みなテクニックにファンの多いプロロングボーダーの島尻裕子さんが、毎回女性サーファーをゲストに迎え、ライディングに関するお悩みを解決するこの企画。サーファーの悩みは十人十色。今回はサーフ歴2年の女性を迎え、初心者ならではのお悩みを解決します!
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波に合わせたライディングでもっと長く波に乗ろう!
ゲスト:安竹一未
スタイリスト。ファッション雑誌を中心に、カタログ、広告など、多岐に渡って活躍。2年前にサーフィンと出会ってからはすっかりその虜に。湘南の海に毎週末通っている。
島尻 お久しぶりです! 以前カシア・ミーダーが来日した時に湘南でお会いした以来ですね。あの時はサーフスクールにも参加されてたけど、海はもっぱら湘南なんですか?
安竹 そうなんです。湘南のボードロッカーを利用しているので、いつも同じ海へ通っています。だから千葉へ来るのは初めてに近いかも…。かなりドキドキです。
島尻 ポイントが違えば波の特徴も変わりますもんね。ちなみにサーフィンを初めてどれくらいですか?
安竹 2年目です。でも未だにフロントサイドの波が苦手で、いつもバックサイドに行ってしまいます。
島尻 なるほど! でもサーフィンを初めて間もない頃は、そういう人も多いんですよ。波が怖いから、ボードに乗っても後ろ加重になってしまう。結果、バックサイドの方が乗りやすかったりするんですよね。
安竹 そうなんですか? 確かに大きな波もホレた波も怖いです。しかも、フロントサイドの方が波の盛り上がりが良く見えて、怖さが倍増するような…。でもバックサイドも長くは続かないんですけど(笑)。
島尻 バックサイドのライディングを見させてもらったんですけど、テイクオフした瞬間からブレイクする波のさらにアウト側を見てましたね。
安竹 はい。上下のターンをうまく取り入れれば波に長く乗れるのかなと思っているので、すぐにトップへ上がろうとしてしまうんです。
島尻 今日みたいな緩やかな波の日は、すぐに鋭いターンをしようと思うと、ボードから落ちちゃうことが多いかも。今日は、波のパワーもないので、ゆっくりと弧を描く方が成功率UPです。ちなみに大きな波だと、ボトムに降りる間にスピードも付くので、クイックにターンすることも可能なんですよ。
安竹 そうなんですか!? どの波でも同じように乗ってました。
島尻 あとは身体の屈伸も利用しながら、ボードを上手くコントロールするといいかも。フロントサイドは、思っている以上に前重心にしてみては? その方が波のスピードに上手く乗れるし、結果的に怖さも軽減すると思いますよ。
安竹 なるほどー! わかりました。ターンを意識するよりも、まずは波の動きにボードを合わせる練習をしてみます。
島尻 うん。同じポイントでもその日の状況によって波の特徴は変わるし、場所を変えればなおさら。長く波に乗るには、波に合わせてライディングを変化させることが必須だから、その感覚を養うことが上達につながると思います。特にロングボードなら、ただ波に身を任せるだけでも気持ちいい。全身の力を抜いてみると、波の動きもより感じられると思いますよ。
安竹 そっか。いつもターンしなきゃ、と思っているから身体に余計な力が入っているかもしれない。次回から早速実践してみます!
今月のお悩み「フロントサイドの波が苦手」
「波を怖がらずに重心を前に持っていくといいかも!」
安竹さんは波への恐怖心からか重心が後ろになりがち。これだとボードにブレーキをかける状態になってしまうので、島尻プロのように前重心へ。
テイクオフをしたら、目線を足元ではなく進行方向へ向けながら、前加重で波のスピードに上手く乗るのが成功のコツ。友達と正面で向き合い、両手で強く押し合うくらいの力加減で臨んでみよう。
ティーチャー
島尻裕子
千葉北をホームブレイクとするプロロングボーダー。どんなボードも自在に乗りこなすテクニックは、学ぶべき要素も多数。大網白里に自身のショップ「BONS casa de verano」を構える。
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NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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