悩める女子サーファーいらっしゃい!ウォーキングスタンスとは|サーフィン講座
NALU 編集部
- 2021年11月10日
その巧みなテクニックにファンの多いプロロングボーダーの島尻裕子さんが、毎回女性サーファーをゲストに迎え、ライディングに関するお悩みを解決するこの企画。ノーズ近くまでは歩けるけれど、あと一歩が足りない。ロングボーダーにありがちな悩みを解決します!
ノーズまであと一歩が届きません
ゲスト:三井乙笑
千葉県大網白里にある「三井製パン Cafe & Garden」をご主人と一緒に経営。アーユルヴェーダの施術やカウンセリングなども行っている。サーフィン歴は20年近く。
スムーズなウォーキングにはスタンスも重要
三井 ボードの上は歩けるけど、まだノーズライディングが上手く決まらないのよ(涙)。
島尻 オープンスタンスになりすぎてるからじゃないかな? 身体を真正面に構えるのは悪いことではないけど、ウォーキングする時には、前の足を追い越すのが難しくなるよ。
三井 確かに、テイクオフした時から前足の指先が真正面に向いてしまっているかも。
島尻 そうすると膝も開いてしまっているから、後足を前に出すのが大変なんだよね。だからテイクオフの段階で、膝を内側にいれて立つように意識するといいかもね。
三井 なるほど。でも膝が痛くて内側に強くひねりたくないから、いつも真っ直ぐに立っちゃう。
島尻 そういうことなら、パドリングをして波を滑り出したと思ったら、膝を内側に引き寄せながら、ゆっくりと立てばいいよ。ショートボーダーや男性サーファーは一気に立ち上がることができるけど、脚力のない女性は段階を踏んでもいいと思う。
三井 うん、それならやりやすい。
島尻 そうすると、必然的に足先も内側になって、最初の一歩が大きく踏み出せるようになるよ。
三井 そっか。いつも最初の1歩が小さいから、最後の3、4歩の幅が大きくなりすぎて、うまくノーズまで足が届かないんだ。
島尻 それもあるかもね。あと、1歩2歩進んだ後で、立ち止まってキョロキョロする癖あるよね?(笑)
三井 あ、バレてた!?(笑) 「この後は波が崩れちゃいそうだなあ」とか考えて、つい足が止まっちゃう。
島尻 実はしっかりハイラインにいるのに、悩んでいるうちにボードが抜けて行っちゃってるよ。
三井 え、本当!?
島尻 うん。だから、もったいない!まずは踏み外すぐらいの勢いで、一気にノーズまで足を運んでみるといいかもね。もし4歩で届かなくても、6歩で行っちゃえばいいし!
三井 そうだね。試してみる!
島尻 あとは意識的にかかととつま先の両方に力を入れてみて。
三井 え、つま先に力なんて入れたことない。
島尻 知ってる(笑)。乙笑さんはターンする時にだいたいつま先が浮いてるもん。かかとに重心を置いてターンしても、その動きにボードが正しくついてきていれば、本当は足の裏側が見えることはないんだよー。だから、かかとに加重しすぎてるんだと思う。
三井 だからいつも失敗する時は後ろに倒れてしまうんだ。
島尻 つま先の力も意識できるようになると、足でノーズを掴むのが簡単になるよ。
三井 確かに!
島尻 つま先とかかとに均等に力を加えれば、足裏にアーチができて、歩いている時も安定するよ。
三井 行けそうな気がしてきた!
島尻 そうそう、その勢い!
Shimajiri’s answer「テイクオフ時の足の向きを変えてみるといいかも!」
ティーチャー
島尻裕子
千葉北をホームブレイクとするプロロングボーダー。どんなボードも自在に乗りこなすテクニックは、学ぶべき要素も多数。大網白里に自身のショップ「BONS casa de verano」を構える。
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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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