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悩める女子サーファーいらっしゃい!テイクオフの成功率を上げるには?|サーフィン講座

その巧みなテクニックにファンの多いプロロングボーダーの島尻裕子さんが、毎回女性サーファーをゲストに迎え、ライディングに関するお悩みを解決するこの企画。サーフィンの上達を目指すなら、たくさんの波に乗ることが不可欠。今回は波に乗る回数を増やすべく、テイクオフを見直します。

「悩める女子サーファー
いらっしゃい!」
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ゲスト:戸部千恵美さん
スタイリストとしてファッション誌や広告で活躍。趣味はサーフィンの他、スノーボードやゴルフと多彩。ロングらしい優雅なライディングを目指し、毎週海へと足を運ぶ。

今回のお悩み「テイクオフの成功率を上げたい」

戸部:ロングボードを始めてそろそろ4年目を迎えるんですが、最近上達の兆しが見えなくて……。

島尻:具体的にどんなテクニックにお悩みがあるんですか?

戸部:全部です!

島尻:(笑)

戸部:波に長く乗れて満足する日もあれば、1本も乗れない日があったり。日によって、ムラがあるのが最大の悩みかもしれないです。

島尻:なるほど。ということは、波をあまり理解できていないということかもしれないですね。

戸部:ふむふむ。

島尻:状況に合わせてテイクオフの仕方を変えれるようになれば、1本も乗れない日はなくなると思います。

戸部:わあ、それは心強いお言葉です。あとは、昔ショアブレイクで怪我をしたことがあって、それ以来テイクオフ時に波が盛り上がると怖くなるようになってしまって……。

島尻:あ、だからテイクオフの瞬間にお尻がボードの後ろ側に下がっちゃうんですね。

戸部:そうなってました?

島尻:うん。怖いから身体が引けちゃうのだと思うけど、そうすると後ろ加重になるのでボードは失速します。後ろ足も出づらくなるから膝立ちっぽいテイクオフになり、さらにブレーキをかけることになるんです。

戸部:なるほど。だから波に乗り遅れちゃうことも多いのか〜。

島尻:それとボードが波に突き刺さるのを気にするあまり、テイクオフ時にずっとノーズを見てるかも。すると目線が下になるので、ボードが横じゃなくてまっすぐに降りちゃいます。真下に降りると一番角度がつくので、怖さも増します。進行方向を見ればボードはそっちに動くはずだから、緊張せずにリラックスして、ボードを斜めに走らせてみては?

戸部:はい、やってみます!

その後、ふたりで再チャレンジ!

島尻:さっきの話をしてから、格段にテイクオフが変わりましたね。

戸部:え、本当ですか?

島尻:うん、テイクオフの時にパドリングの時点から進行方向を向いているし、膝立ちも解消されてました。

戸部:わー、嬉しい!

島尻:あとはもっと「波に乗ろう」という意識を高めるといいかもですね。今は他の人が漕ぎ出した様子を見てパドリングを始めていることが多いので、そうではなく「この波に乗る」と最初から自分で波を選び、もっと早くからパドリング体制に入れば、波に乗れる確率も増えると思います。

戸部:なるほど。まだまだ初心者だし、あんまりガツガツするのは良くないかなって思っちゃって……。

島尻:大丈夫ですよ。今回だとレギュラーの波なので、まずはテイクオフする前に左を見て、もっと先のピークから乗ってきている人がいないかを確認。それから進行方向を見て、斜め先に人がいないことを確認すれば、しっかり漕ぎ出すことは良いことです。

戸部:ありがとうございます。サーフィンがさらに楽しくなりそう!

Shimajiri’s answer「あせらないこともテイクオフ成功の秘訣です」

ロングボーダーらしい優雅なライディングを目指すなら、テイクオフ時も余裕を持ってスムーズに。つまりは、波の動きに沿った行動が必要となる。

▲小波でパワーもないこの日は、すぐにテイクオフをするのではなく、ボードがしっかりと走り出すまで腹ばいをキープ。スピードに乗ったところで前足で加重し、さらに加速させているのがわかる。

▲まずは海の中でその日の波をしっかり観察

その他の悩みも解決!

Point_1 テイクオフ

恐怖心もあるからか、テイクオフ時の目線はずっとノーズ方向。そのためまっすぐボードが落ちるので、横に走りづらい。お尻が後ろにいく姿勢を改善しつつ、パドリングの時点で、左右どちらに走る波か決めておこう。

この波がレギュラー方向に割れることを事前に把握しているため、目線はずっと右、つまり進行方向を向いている。そのためテイクオフした瞬間には右側の波にレールはセットされ、自然とボードが右方向へ走り出している。

Point_2 目線

長く波の上を走るためには、周りのサーファーの動きを観察することも大切。そうすれば、「波に乗ったけど、目の前に人がいてすぐに終了」、「前乗りしてしまった」なんて事態も防げる。進行方向、そして奥のピークから波に乗るサーファーがいないことを確認しよう。

ティーチャー
島尻裕子

千葉北をホームブレイクとするプロロングボーダー。どんなボードも自在に乗りこなすテクニックは、学ぶべき要素も多数。大網白里に自身のショップ「BONS casa de verano」を構える。

 

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NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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