ジムニーで行く、全国アウトドア通信【vol.2 長野県・中川村】

ランドネ編集部が、全国各地の自然あふれる場所へ、期間限定のプチ移住をする企画。1年のあいだ、拠点をもうひとつ地方に置き、より自然の近くで、リアルなフィールドの魅力を発信していきます。その相棒に選んだのは、ジムニー（ランドネ号）。ジムニーだからこそ叶う、“アウトドアと暮らし”も紹介します。

上写真：特産品のひとつ、リンゴの収穫を浦上農園で体験。収穫時期を迎えた「つがる」のほか、「シナノリップ」など約10種が栽培される

vol.2　長野県・中川村（なかがわむら）

南信州エリア、中央アルプスと南アルプスに囲まれた盆地（伊那谷）に位置し、人口は5,000人弱。蛇行しながら流れる天竜川を中心に、独特な地形を生かし育てる果物や野菜が、季節ごとに実る。

（Access）東京から中川村まで中央自動車道・松川ICを経由して約3時間30分。

大切なものに囲まれた、暮らしを覗いて

ランドネ号を走らせながら、初めて見る伊那谷の景色に何度も感動した、今回の中川村でのプチ移住企画。天竜川を中心に周囲をアルプスなどの山々に囲まれた村は、昔ながらの瓦屋根の家屋や、稲穂の揺れる田んぼのある里山風景が広がり、昭和生まれの私にはそれらが懐かしく、ふと子どものころの記憶が蘇ることもしばしば。また、自分たちにとって必要な衣・食・住とはなにかを考えながら、丁寧に暮らす村の人たちとの出会いがたくさんあり、〝自分にとって大切なもの〞について考える時間にも。好きなカフェやパン屋のある山のふもとで、車のある暮らしができる。アウトドアと旅を愛する人に、ぴったりの場所だ。

▲滞在期間中は、移住や田舎暮らしを考えている人向けの「お試し住宅」で生活。見晴らしのよい場所に建つ一軒家で、目の前にはのどかな田園風景が！家具、家電はすべて揃い、Wi-Fiも完備。

▲中川村は谷地形ともあり、とにかく坂が多い。アウトドアフィールドを目指す際も細い山道が続き、ランドネ号の存在が心強い。

★中川村でのすてきな出会い

▲陣馬形山のふもとにある「basecamp COFFEE」では“山の恵みをシェアしたい”というオーナー夫婦の想いの込もった料理やコーヒーがいただける。

▲都内から移住し、古民家を自分たちで改装しながら家族5人で暮らす代田晃子さん。

▲地元の農家さんが営む直売所にリンゴが並ぶと、秋のはじまり。

★魅力的なアウトドアフィールド

●陣馬形山／じんばがたやま

標高1,445mの山頂からは、眼下に広がる伊那谷と中央アルプスの山々が一望。車で山頂直下のキャンプ場まで上がれることもあり、朝の天気を見てから目指しても◎。basecamp COFFEEのある登山口から山頂までは歩いて3時間ほど。

●四徳温泉キャンプ場

「伊那谷にとって森や山は命の源」。そう考える代表・久保田さんとスタッフがつくり出す、四徳の森のエネルギーを生かした“遊び”と“学び”の場。

長野県上伊那郡中川村四徳542
TEL.0265-88-3929
営業期間：4月～11月
定休日：火・水

次回は、大分県・中津市（耶馬渓）へ！

ランドネ号が次に目指すのは、迫力ある奇岩や渓谷美が広がる九州・大分県にある耶馬渓（やばけい）エリア。耶馬渓の歴史や文化を語るストーリー「やばけい遊覧～大地に描いた山水絵巻の道をゆく～」が日本遺産に認定されるほか、若い移住者も多く住む場所です。次回はどんな出会いが待っているのか、楽しみです！ぜひ、お楽しみに。

写真◎大畑陽子