気になるあの山小屋へ|ご主人リレー探訪記 vol.2
ランドネ 編集部
- 2021年07月29日
山で暮らし、山を守り、登山者を受け入れ続ける山小屋のご主人が、日々交流があり惹かれている一軒を訪ねるリレー連載です!
新連載! つないで歩いて、喋って、笑って
祖母の代から八ヶ岳・黒百合平で山小屋を営む米川家。今回は3人兄弟の末っ子で、双子池ヒュッテを営む米川友基さんが、長男で黒百合ヒュッテを営む岳樹さんの元へ。
前回ご登場いただいたしらびそ小屋の今井孝明さんと金峰山小屋の吉木真一さんも親交があるということてでご同行いただき、愉快なおしゃべりが始まりました。
同行してくれた山小屋のご主人
双子池ヒュッテ
米川友基さん、佳子さん
蓼科山中腹の蓼科山荘を手がけるおふたりが双子池ヒュッテも営むようになったのは3年前のこと。ふたつの池のほとりに建つ小屋の魅力をInstagramとYouTube(ともに@tateshina_futago)で日々発信
訪問した山小屋のご主人
黒百合ヒュッテ
米川岳樹さん
1956年、祖母の代に建てられた山小屋で、岳樹さんは3代目当主。穏やかな人柄で、周りの山小屋主人からも慕われている。天狗岳登山や八ヶ岳縦走の拠点として、四季を問わず宿泊者や立ち寄り客で賑わう
- 標高:2,400m
- TEL:090-2533-0620
- 料金:8,800円(1泊2食付き)、冬季は+700円
- 営業期間:通年営業、ランチ喫茶9:00〜15:00
兄弟でそれぞれの山小屋を運営
友基:唐沢鉱泉からここまで歩くなんて、10年ぶりだよ。けっこう歩きごたえあるね(笑)。兄ちゃんと改めて話すなんて緊張しちゃうから、ふたり(今井さん・吉木さん)に来てもらえてよかったよ!
今井:兄弟で山小屋をやるなんて、自分も弟がいるけど想像できないよ。どんな経緯だったの?
岳樹:物心つく前から、遊びに来ていて、子どものころは楽しい場所だと思ってたよ。
友基:俺は来るの、嫌だったよ。父ちゃんが気に入らないと殴られるしさ(笑)。小屋に来て、ずっと漫画読んでたな。
岳樹:僕は学生時代も100日ぐらい、春休みも夏休みもなく、バイトもする必要ないって言われて、ずっと働いてたよ。もともとは卒業したらパイロットになりたかったけど、小屋に入れって言われて。
友基:兄ちゃんは不器用なんですよ。でも俺も、ガラス職人になるつもりが、父ちゃんの口車に乗せられて、小屋で働くことになっちゃった。
岳樹:人たらしで家族もだまされちゃうけど、憎めない(笑)。
吉木:ところで、ふたりはよく話したりしてるの?
岳樹:頻繁ではないけど、いまはコロナ対策や補助金のこととか、知らないと出遅れちゃうこともあるから、情報交換は大事だよね。小屋への荷揚げの問題もあるし。
吉木:ヘリ輸送の料金がこれからもっと高くなっていくもんね。黒百合でも蓼料山でもドローンを飛ばす実験をしたんだよね。
岳樹:今回は25kgまで積める機体で15kgの物資を運搬したけど、うまくいったよ。いまは週に1、2回、食料を中心に30kgぐらい背負って歩荷しているけれど、男手が足りないから大変。安定的に使えるようになったらいいなと。
友基:兄ちゃん仕事大変だから、ドローンにつられて出勤できるようになるといいね!(笑)
次回は 赤岳鉱泉(八ヶ岳)へ
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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