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【ランドネ編集後記】#1 私たちが山を愛する理由

【ランドネ編集後記】がスタートします!

『ランドネ』はいま、2カ月に1回のペース(奇数月23日)で発売しています。編集部は、佐藤、安仁屋、二宮の3名で、それぞれの担当ページを2カ月のあいだに制作し、校了日(締め切り日)にすべてまとめて1冊の本にする。その間、さまざまな人と"山"をテーマに話をしたり、歩いて、見て、感じて、それを文章に書き起こしたり。

机を向かい合わせて仕事をしている私たちは、誌面を作りながら、いっしょに悩んだり、意見を交換したり、こんな出来事があったと笑い合ったりしていて、そこで生まれたふとしたアイデアが、次の企画につながったりすることも多々。この【ランドネ編集後記】も、そんな雑談のなかで「私たちのこの会話って、読者のみんなの"楽しみのひとつ"になるかも」と、スタートすることが決まりました。1冊の『ランドネ』を作るなかでの、こぼれ話やエピソードを中心に、2カ月に1回のペースでお届けします。今回の担当は、安仁屋です。

AI 愛【あい】のページができるまで

 

最新号『ランドネNo.113』の第一特集「山を楽しむA to Z」。A~Zまで山歩きに関する言葉が並ぶなか、私たちが最初の「A」に選んだのは、AI 愛【あい】。山を楽しむためには"山への愛"が必須。このページには、おなじ思いを抱くランドネでお馴染みの方々の「山を愛する理由(コメント)」を集めることに。一人ひとりの想いがより伝わるよう、直筆で寄せ書きみたいにしようか……。最初はそんなことを考えていました。けれど、あまりしっくりこなくて。もう少しおもしろいビジュアルにできないかな~と、片道30分の通勤路を歩きながら考えていると、あるアイデアが。会社に到着してすぐ、デザイナーの今村さんに電話をかける私。

「AI(愛)のページ、たくさんのコメントを"山のカタチ"にするってどうですかね?」

そのとき私が見せたラフ(ページのイメージ、設計図)は、こんな殴り書きのもの。本来であれば、ページのデザインをお願いするときは、しっかりと書き込んだラフのほか、写真やイラスト、テキストなどデザインに必要な素材を揃えてから。しかし、このページは素材ゼロからの相談。

「山になった文字を読んでいくと、みんなの山愛溢れるコメントになってたら、ぐっときちゃいます」という私の話に耳を傾けてくれる今村さんは、2010年の『ランドネNo.4』からデザインを担当してくれていて、デザインチームのなかで誰よりも"ランドネらしさ"を理解してくれている人(40代男性)。こんな感じにデザインできたりしますかね?という、無茶ぶりのようなお願いに、今村さんは言葉少なに「ふん、ふん」と相槌を打ち、数日後、デザインを上げてくれたのです。(仮)と題されていたレイアウトPDFを開くと、文字はダミーだけれど現状とほぼ変わらない、ランドネらしさと"愛"溢れるページが。

今村さんと話すなかで「(ランドネ公式キャラクター)ムッシュが言葉の山を登っている」というアイデアも生まれ、(ムッシュ担当)デザイナー黒川美怜さんに、ページ内にあしらうイラストも新たに描いてもらうことに。

(仮)だったレイアウトに、山好きさん12名(+編集部3名)の個性豊かで愛ある言葉、素敵なイラストが追加される。コメントを寄せてくださったみなさん、黒川さん、校了15分前まで"山"のデザイン調整をしてくれた今村さん。たった1ページだけれど、多くの方の協力があって一番最後にできあがったこのページ。ページの中で高く積み上げた一人ひとりの言葉は、きっと読んでいる方が共感できるものばかり。このページを開く読者のみなさんは、どんな言葉で山を作るだろう。そんなことも考えた、AI 愛【あい】

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安仁屋 円香

ランドネ / ランドネ編集部

安仁屋 円香

旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。

安仁屋 円香の記事一覧

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