【ランドネ編集後記】#4 自分らしく山を楽しむために
安仁屋 円香
- 2021年02月03日
編集後記担当の安仁屋です。
最新号『ランドネNo.116 3月号』の第一特集は「山登りで知りたい10のキーワード」。サブタイトルは「悩みを解決して、自分らしく楽しむ」なのですが、山歩きのアレコレに悩み始めるのって、何度か山を歩いたことがあり、これからも山歩きを続けたい!と考える方たちだと思うのです。
悩みを解決する=自分らしい楽しみ方ができる。本当はもっとゆっくり歩きたい、できるだけラクな山に登りたい、ごはんを食べる時間をなるべく長くしたい、とにかくきれいな景色を見たい、自分よりも初心者の人を山に招待したい、もっとかわいいウエアが着たい。さまざまな‟したい”を叶えるために、山の先輩にアドバイスをもらったり、ショップのスタッフさんに教えてもらったり、自分で調べたり。山の知識や技術を身につけ、悩みを抱えるいまの自分よりも成長すること。それによって‟山の楽しみ”という引き出しが、どんどん増えていくのではないでしょうか。
ちなみに、いまの‟私らしい”山のスタイルは、山と旅を組み合わせること。まさにランドネが提案する楽しみ方なのですが(笑)。これまで、日帰り登山からスタートし、山小屋泊、テント泊縦走、雪山登山、クライミング、バックカントリーなど経験してきましたが、一番心地よくて自分にしっくりくるのがいまのスタイルです。(テント泊縦走やバックカントリーなども年に数回楽しんでいますが!)。
自分にとって少し大変だったり辛かった経験、そこでしか見ることのできない景色は、もちろんいまの自分の中にしっかりと残っている。だからこそ魅力を知ることのできた、山×旅でもあります。日本全国まだまだ訪れたい場所はあるし、世の中の状況が落ち着いたら海外の山旅にもまた行きたい!(初めての海外で行った、スイス・ツエルマットでの山旅写真を少しだけ↓)
なんせ初めての海外だったので、現地の日本人ガイドさん、カメラマンさんに、おんぶにだっこでしたが、このときの経験と美しすぎるツエルマットの町、マッターホルンの姿は、いまも鮮明に覚えてます。2015年9月に訪れているのですが、それからリアルに3カ月に1回ペースくらいで思い出してます(笑)。それくらい大変であり、刺激的であり、感動のある旅。あ~また行きたい。このときの記事は『ランドネNo.76 6月号』に掲載しています!
話を最新号に戻すと……表紙にもなっている笑顔が素敵なモデル・森本奈緒さんの歩いた、埼玉県飯能の低山縦走ハイク。そのようすを動画でも見ることができます!誌面と連動させた動画を制作することができたのは、2020年3月売り『ランドネNo.111 5月号』以来。「届けたいこと」と「いまできること」のバランスを見ながら、少しずつ進んでいます。
「奥武蔵・秩父」の地図を広げ、無数に広がる登山道の中から、4つの山を日帰りでつなぐことができると知り、歩いてみようと決めました。日和田山も多峯主山も、ランドネで何度も紹介している山。そのふたつのあいだを歩いてつないだら、どんな景色が広がるんだろう。久しぶりに、ワクワクしました。まったく別の山だと思っていたものが、ひとつの道でつながる瞬間。こんなふうに歩く山やルートを自由に選べることは、初心者からステップアップした先、「自分らしく山を楽しむ」ことのひとつなのです。
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ランドネ / ランドネ編集部
安仁屋 円香
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。