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【いつか泊まりたい山小屋 #3 雲ノ平山荘】登山者とクリエイターが集う秘境の宿

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。三軒目は、北アルプス最奥の地に建つ、雲ノ平山荘をピックアップ!

数日かけてやっとたどり着ける、天上の楽園

主要な登山口である折立や新穂高温泉から、いずれも片道20km以上。いずれも、1泊以上しないと雲ノ平にはたどり着けない。

北アルプスの名峰にぐるりと囲まれた溶岩台地、雲ノ平は、北アルプス最深部という立地条件、池塘や溶岩などほかの山にはない独特な景観をもつことから、「北アルプスの秘境」「天上の楽園」と呼ばれている。その雲ノ平に建つ唯一の山小屋が、雲ノ平山荘だ。この地に雲ノ平山荘が完成したのは、1963年のこと。2010年に2代目オーナー伊藤二朗氏主導のもと新築され、現在の姿になった。山小屋は国産材を使った木造の二階建てで、どこにいても木のぬくもりを感じられる。

山小屋の1階には喫茶店があり、昼食営業はもちろん、宿泊者に向けてドリンクのみ販売の夜営業も行っている。昼食には、ジャワ風ビーフカレーをはじめ、手作りにこだわったメニューが並ぶ。

大自然の前線に建ち、クリエーションを生み出す場を提供

「ヌーバス・ウンブラ」のプロダクト。左から、「ホシガラス」Tシャツ(渋田薫)、「nubis umbra」Tシャツ、「雲ノ平山荘」Tシャツ(Shibi)。https://nubisumbra.com/

雲ノ平山荘の魅力を語るうえでは欠かせないのが、オーナー伊藤二朗さんのさまざまな取り組みだ。なかでも画期的なのは、2020年夏から「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」を導入していること。滞在中の食事や宿泊など、創作活動に没頭できる環境をクリエイターに提供するという内容で、今年の夏には、このプログラムから生まれた作品を製品化した「nubis umbra」というブランドも立ち上がっている。北アルプス最奥の地というロケーションを活かしたこの新しい取り組みに、今後も注目したい。

山小屋拠点のおすすめルート【雲ノ平山荘~祖父岳/往復約3時間】

雲ノ平山荘から雲ノ平キャンプ場までの木道。キャンプ場までは片道約30分で、なだらかな登りが続く。

雲ノ平山荘から行きやすい山は、標高2,825mの祖父岳だろう。山小屋との標高差は約200mで、歩きやすい道が続く。山頂から見下ろす雲ノ平の景色もすばらしい。とはいえ雲ノ平山荘からの帰路も結構な長旅になるので、山小屋拠点の山歩きでいちばんおすすめしたいのは、周辺の木道をのんびり散策すること。カメラやスケッチブックを持って、ここだけの景色を存分に味わおう。

山小屋のテラスで、周囲の山々を眺めながら雲ノ平ブレンドコーヒーを一杯。本棚も充実しているので、外を歩かずに山小屋での時間を漫喫するのもあり。

簡単には行けない場所にあるからこそ、目的地として憧れをもつ人が多い、雲ノ平山荘。せっかく行くのであれば、実際にかかる日数以上に余裕のある計画を立てて、この非日常的なロケーションでの滞在を、心ゆくまで堪能してほしい。

雲ノ平山荘
https://kumonodaira.com/
・標高:2,650m
・営業期間:7月10日~10月15日泊
・宿泊料金(税込):1泊2食13,000円、素泊まり8,000円、お弁当1,300円
・電話番号:070-3937-3980(直通衛星電話)
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、寝袋またはインナーシーツ要持参
※体温計・消毒液・マスクなども要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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